
今回は、幅広い分野で活躍中の60代女性ライターの松井由美子さんに、滋賀膳所住宅展示場のハーブガーデンをレポートしていただきました。
滋賀膳所住宅展示場にハーブガーデンがオープン! ハーブをもっと生活に取り入れよう
2019年7月10日
敷島住宅の滋賀膳所住宅展示場に、この春、ハーブガーデンがオープンしました。
目にさわやかな緑はReco.住宅の心地よさをより一層引き立てます。
新緑がまぶしい5月、ハーブガーデンを見学して来ました。
専門家がプランニングした本格的ハーブガーデン
ハーブは、ヨーロッパでは中世より薬としても用いられてきた植物。
料理やハーブティーに使うものを思い浮かべる人も多いでしょう。苗も市販されているので、家庭菜園で育てている人もいるのではないでしょうか。
かくいう私も、一時、とてもハマったことがあります。料理に使ったり乾燥させて部屋の芳香剤に使ったり。なので、わが家の猫のヒタイのような庭には、ミント、レモンバーム、セージなどが今も生えています。
それだけ、ハーブは生活に取り入れやすい植物ですね。
住宅展示場は建物を見学し、そこでの生活をイメージするところです。庭にハーブを植えることで、植物のある暮らしをより具体的に提案できますね。
こちらの庭の植栽とデザインは、近江おごとハーブガーデンがプランニング。土壌のこと、植物の栽培、植物のもつ薬効や利用法について研究する専門家が考えたハーブガーデンなのです。
ハーブガーデンの設計図。ワークショップの開催などを考慮して細かく設計されました。
植える時期や見栄えなどを考慮して、ハーブをチョイスしているそうです。
近江おごとハーブガーデンは、琵琶湖と山に囲まれた自然豊かなところにあり、一般社団法人日本ハーブ研究開発機構の研究用植物を栽培しています。地域を取り組む緑育と、カラダでハーブを体験する参加型ガーデンです。敷地内にはハーブティーや、スコーンとジャムのカフェ、ハーブを使ったワークショップ工房もあるそうですよ。
→こちら(ogotoherbgarden.com/)
ハーブを使ったワークショップやイベントを開催
この日は、ちょうど敷島住宅のReco.住宅を建てられたオーナー様の感謝祭を開催。ハーブを使ったワークショップが行われていました。
オーナー様感謝祭を担当する、敷島住宅注文住宅事業部の方に聞いてみました。
ー 住宅展示場の庭にどうして、ハーブガーデンを作ることになったのですか?
敷島スタッフ「自然に育ったハーブを使って、『食べる』『作る』といったワークショップやイベントを開催できますし、地域の人々のコミュニケーションの場所になればいいな、という思いからです」
ー 日常のお世話とかたいへんだと思いますが、どうされていますか?
敷島スタッフ「毎日の水やりはスタッフとシルバー人材センターの方で行っています。近江おごとハーブガーデンさんにはオープン前も今も、必要な時に指導していただき、メンテナンスにも来ていただいています」
この日のワークショップの講師は、近江おごとハーブガーデン「緑と香りの学校Tiara」の講師、フィトセラピストでもある山本真理さん。
メニューは「ソーセージ作り」と「ハーブビネガー」「バスハーブ」作りです。
参加された皆さんは、ハーブガーデンのフレッシュな葉の摘み取りからチャレンジされていました。

ハーブの摘み取り風景
山本さんに、ハーブについてお尋ねしました。
ー ハーブの魅力はどういうところですか?
山本さん「花を見て楽しむというだけでなく、生活に使えるところですね。植えておくと、春から夏にかけて絶えず花が咲きますし、それを楽しむこともできます」
ー ハーブは、害虫予防にもなると聞きましたが
山本さん「コンパニオンプランツ、ということがありますね。野菜類とハーブ類をうまく組み合わせて一緒に植えると、病害虫を防いだり、成長を促進したり、収穫量が増えたり、風味や芳香を良くしたりなど、様々な効果を生み出すと言われています」
フィトセラピストとは植物療法士のことで、ハーブをはじめとした植物に関する専門知識を持ち、セラピーを受ける人の目的に応じたカウンセリング、アロマなどの調合・処方を行える方のことです。
山本さんは、有機合成化学を学び、白衣を着るお仕事からエステティシャンに転身。その後、習得したエステティックの技術を、より体と心と自然に優しいもので行いたいと思い、ハーブやアロマテラピーの世界に入ったそうです。
ハーブをもっと生活に取り入れよう
古代エジプトでミイラの防腐剤として用いられたというハーブ。中世ヨーロッパでは薬草として修道院で栽培されていたとか。
現代ではハーブの研究が進み、料理に使うだけでなく、心身のバランスを整えたり、リラックスさせたりと、生活を豊かにしてくれる植物として注目されています。
料理はもちろん、ハーブティーやアロマオイルなど、もっと気軽に私たちの生活に取り入れてみたいものですね。
展示場近くにある敷島住宅滋賀支店では、併設するイベントスペースで、多様なワークショップを開催していますが、近江おごとハーブガーデンのワークショップも行われています。フレッシュハーブを使って、飲んだり、食べたり、化粧品やせっけんを作ったり・・・こちらも人気の講座のようですよ。
ハーブガーデンに植えられているハーブは・・
コモンセージ、タイム、バジル、ペパーミント、レモンバーム、レモングラス、チャイブ、ローズマリー、ヤロー、マロウ、ヒソップ、ボリジ、カモミール、ラベンダーなど。
- ホワイトポリジ
- ワイルドストロベリー
- カモミール(手前)とローズマリー
- ヤロウ(左)
- コモンセージ
- タイム
- レモンバーム
- オレガノフレンチマジョラム
まとめ
滋賀膳所住宅展示場のハーブガーデンがオープンして約2か月。約40種類のハーブたちもだいぶん成長しているようです。展示場が開場している時間内に、ハーブガーデンも自由に見学することができるので、建物の見学と合わせて、ぜひ、のぞいてみてください。
地域の人たちが活用できるような憩いのスペースになればいいですね。

- 幅広い分野で取材活動中。『居は気を移す』は孟子の言葉。住む場所や環境は人に影響を与えるのだとか。つまり「家づくり」は「人間づくり」? 健康で快適なシニアライフを目指して「住まい」についても考えていきたいと思います。