事例
自然災害を想定して万全の対策
強さと美しさを兼ね備えた家づくり
所在地
大阪府
居住者構成
延床面積
265.25㎡(80.23坪)※バルコニー・駐車場含む
間取り
5LDK+シューズクローク+5WIC+納戸+ランドリースペース+ガレージ+バルコニー+ウッドデッキ
何気なく立ち寄った展示場で旧知の営業マンとばったり遭遇
昔ながらの住宅街でひと際目を引く端正な総タイル張り。モダンな印象でありながら、自然災害に極めて強い理想の住まいを完成されたS様ご夫妻。車2台が楽に入るビルトインガレージを備えつつ、フロアごとにコンセプトの異なる3階建てを実現されました。
「でも本当は、敷島さんにお願いするつもりはなかったんです」とS様の奥様。当初は大手ハウスメーカーに絞ってご検討されていましたが、以前の住まいを通じてご縁のあった弊社の営業担当者にもお声がけをいただきました。
「その後、夫婦でドライブに行った時、たまたま敷島住宅の展示場の前を通過したんです。『せっかくだから入ってみよう』と妻が言いまして(笑)」とご主人。すると偶然立ち寄った展示場に懇意の営業担当者がおり、大手にまったく引けをとらないハイレベルな家づくりに思わず感心されたそうです。
大手メーカーが見抜けなかった土地のリスクまでアドバイス
「正直いって『えっ、大手と何が違うの?』と思いましたね(笑)。それでもまだ迷いがあって…。結局、契約の決め手になったのは、土地に対する的確なアドバイスです」。以前の住まいは道路の道幅が非常に狭く、車の出し入れにもひと苦労。今度家を建てるなら、道幅にゆとりがあって40坪以上ある敷地が絶対条件でした。
「もう、手当たり次第に土地を探しましたね(笑)。ここは空き家で、その裏に屋根まで朽ちた四軒長屋があった。それを見て敷島住宅の営業さんは『この空き家を壊せばきっと、長屋がこちらに倒れてきます』と教えてくれたんです」。他のメーカーの営業マンも土地を見に来たそうですが、周囲の状況まで把握してリスクを指摘したのは弊社の担当者だけでした。
そこでS様は四軒長屋の一部を買い取り、空き家ともども更地に。結果として60坪以上に及ぶ広大な土地を手にされることになりました。
津波・浸水被害を見据えて堅牢な3階建てをここに完成
駅から徒歩5分のエリアで道幅が11mもあるこの土地は、まさにS様の ご希望どおり。ですが、1つだけ大きな不安材料がありました。それは南海トラフ級の巨大地震が発生した時、津波と浸水被害が想定されること。浸水の深さは最大で4mの予測です。
「それもあって3階建てにしましたが、まずは津波の第1波の衝撃をやわらげるのに2mの障壁を側面に作りました。この外構のデザインはとくに気に入っています」とご主人。さらに正面のガレージを鉄筋コンクリートで覆い、開口部をアルミのルーバーで保護されています。
玄関は引き戸で二手に分かれており、一方がお客様専用、もう一方がご家族専用です。1階はご主人のオフィスを中心にシックな色調でまとめられ、お客様の訪問に対応した間取りになっています。
間接照明に優しく包まれた開放感いっぱいのリビング
S様ご夫妻の日々の暮らしは2階が中心。とりわけ27帖もある大空間のLDKは圧巻のひと言です。
「孫が遊びにくると走り回ってケガをしないかハラハラするでしょう? だからリビングダイニングはなるべく広くしたいとお願いしたんです」と奥様。お部屋全体を優しく包む光は、下がり天井の間接照明。しっかり明るさを確保しながら、落ち着いた雰囲気を演出できます。
実はS様はご夫婦そろって猫が大好き。そのことを把握した上で弊社のインテリアコーディネーターは、奥様の寝室のカーテンや洋間のドアノブにセンスよく猫がデザインされたアイテムを提案させていただきました。
ちなみに3階は2匹の猫ちゃんとご主人のお部屋。万が一、浸水被害にあっても数日暮らしていけるよう、ご主人のお部屋には冷蔵庫とダイニングテーブルが設置されています。先の先まで見据えた、強くて美しい住まいの集大成です。