新築工事に地鎮祭は必要?
2022年9月20日
住宅建築のための費用で雑費として挙げられることもある「地鎮祭」。
新築・建て替えをお考えの方のなかには、どんなことをやるのか、必ず必要なのか、費用はどれぐらいかかるのか気になる方もおられるのではないでしょうか。
今回は、「地鎮祭」についてご紹介いたします。
地鎮祭とは
地鎮祭とは、土木工事や建物を建てる工事を始める前に、神主さんを招いてその土地の神様に工事の安全を祈る儀式です。安全祈願祭と呼ばれることもあります。
土地の神様にお供え物をし、祝詞をあげ、お払いをし、施主が最初にその土地に鋤(くわ)・鍬(すき)を入れます。
地鎮祭の歴史は古く日本最古の歴史書と言われる「日本書紀」に記録が残っています。
現在は神道の儀式と一般的に考えられていますが、
東大寺や興福寺の敷地から地鎮祭に捧げて埋められたものが出土しているなど、仏教でも地鎮祭は行われていたようです。
そんな歴史ある地鎮祭ですが、現在は必ずしも行われるものではなく、簡略化して執り行われる場合もあるようです。
地鎮祭の流れ
地鎮祭のために用意するのは以下の通りです。
・祭壇
・お供え物(米約1合・お酒・海の幸・山の幸・塩約1合・野菜・水)
・初穂料
・榊
・湯呑み、または紙コップ
・半紙
・笹竹、青竹
・注連縄(しめなわ)
・盛り砂、盛り土
・鍬または鋤、スコップ
一般的に、地鎮祭にかかる時間は30~40分。服装はフォーマルな恰好が基本となります。
地鎮祭は12の工程で進められます。進行は依頼を受けた施工業者が行うことが多く、基本的にはおまかせできますが、全体の流れも知っておくと安心でしょう。
1.修跋(しゅばつ)の儀
全員が起立し、神主さんが、お供え物と参列者を祓い清めます。
2.降神(こうしん)の儀
神主さんが神様を招きます。参列者は起立して、神様をお迎えします。
3.献饌 (けんせん)
お酒とお水、お供え物を神様に捧げます。
4.祝詞奏上(のりとそうじょう)
氏神様に新築の安全祈願を行います。参列者は起立して、頭を下げ祈願します。
5.四方祓い(しほうはらい)
お米とお塩、白紙によって土地を清めます。
6.鍬入れの儀
地鎮祭のメインイベント。施主が参加し、初めて土地に鋤や鍬を入れる儀式です。大きな声で「エイエイエイ」と3回掛け声をかけて砂を崩す動作を行います。
7.玉串奉奠(たまぐしほうてん)
祭壇に玉串を順番に置き、神様に捧げます。
8.撤饌(てっせん)
お供え物を下げます。
9.昇神(しょうしん)の儀
神様を神主さんが送り返します。一同起立し、神様をお見送りします。
10.神酒拝戴(しんしゅはいたい)
神主さんが音頭をとり、安全を祈願して献杯します。
11.神官退下(しんかんたいげ)
12.直会(なおらい)
戸建ての場合は一般的に行われませんが、大きな現場では直会と呼ばれる食事会を行うことがあります。
地鎮祭の費用はどのぐらいかかる?
主な費用としては神主さんへの謝礼である「初穂料」2~5万円と「奉献酒代」約5000円で、金額は合わせて数万円程度です。
地域により差がある場合もあるため、儀式を依頼する施工業者に費用やその内訳などを確認するのが良いでしょう。
まとめ
今回は地鎮祭についてご紹介いたしました。
基本的には施主様のご判断によるのですが、「結局やったほうがいいの?やらなくていいの?」と迷う場合は、ぜひ当社の担当者にお問合せください。
古くからお住まいの方が多く執り行っている方が多い地域であるのかなど、地域差による状況や、いつどのぐらいの費用がかかるのかといった具体的なサポートをいたします。
当社では新築建替えはもちろん、土地の情報もご紹介しております。土地からお探しの方も、ぜひお気軽にご相談ください。
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