家づくりについて暮らし方

近居・隣居という住み方

「将来のことを考えると遠くに住む親世帯が心配」「親世帯から同居を提案されている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、親世帯との同居も検討している方に知っていただきたい「近居」「隣居」についてご紹介いたします。

「近居」「隣居」とは


「近居」とは、親世帯と子世帯が近い距離に住むこと。

距離は様々ですが、徒歩や自転車などで気軽に行き来できる近さを選ばれる場合が多いようです。

少子高齢化や共働き世帯の増加により、お子様が小さい間は親世帯の力を借りて子育てを行いたい、孫と過ごす時間を少しでも多く取りたい、高齢の親世帯と行き来しやすくすることで安心感を得たいといった要望が増え、近居を選ぶ家族が増えていると言われています。

「隣居」は文字通り、隣同士に親世帯と子世帯が住むこと。
一見、二世帯住宅と同じと思われるかもしれませんが、家はそれぞれが独立した状態となります。

近居よりもさらに近く、ドアや内部が独立した二世帯住宅に近い状態ですが、物件としては二つ並んだ別の建物となります。

「近居」「隣居」のメリット・デメリット


「近居」「隣居」に共通したメリットは、親世帯と子世帯の住居が独立することでお互いのプライバシーが守りやすいということ。

どれほど仲のいい家族でも、世帯それぞれの生活リズムが大きく違うとお互いにストレスとなります。ほどよい距離があることで、お互いの生活を尊重した住み方がしやすくなります。

ライフステージの変化により、どちらかの物件を建替えたり、手放したりといった選択肢がとりやすいこともメリットです。

仕事の都合による引っ越し、家族の独立による人数の変化、世帯の高齢化による住み替え、財産分与など、家族のライフステージの変化により建替えを行ったり、住まいを手放すということもあるでしょう。

二世帯住宅の場合は半分を手放すとなると建物全体の建替えが必要になったり、同じような間取りを求める方が少なく売りにくいという場合もあります。隣居・近居の場合は基本的に1世帯のための住居なので、建物ごと手放すことも比較的容易です。

「近居」「隣居」共通のデメリットとしては、それぞれの世帯のために新しい土地に家を建てるとなると、二世帯住宅よりも費用が掛かるということ。光熱費なども2軒分かかるため、全体としては割高となります。しかし、家計が独立している場合、それぞれの費用が明確になるとも言えるでしょう。

ここからは、近居と隣居、それぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。


「近居」のメリットは、家族のライフステージに合わせた住み替えができ、二世帯住宅よりも選択肢が多くあること。

二世帯住宅を建てるとなると、土地の広さがある程度必要となります。二世帯住宅を建てるだけの広さの土地を探すよりも、1世帯分の広さの土地を探す方が選択肢は広がります。

すでにどちらかが土地をお持ちの場合も、十分な広さが無い場合は新たに広い土地を探すよりも近くに新しく1世帯分の土地を探す方が簡単でしょう。

また、どちらかがすでに長く住んでいる土地へ近居を選ぶ場合は、住み慣れた土地を離れる必要がなく、移動の負担も少ないというメリットもあります。


「隣居」のメリットは、ほぼ2世帯住宅の感覚でありながら独立した世帯としても扱えること。

同居同様にいつでも顔を見られる距離ですが、お互いのプライバシーを尊重しながら生活することが可能です。共通のメリットとしても上げましたが、ライフステージの変化によって片方を手放す場合にも、この独立していることが大きなメリットとなります。

すでに住居のある広い土地に新たに1世帯分の建物を建てる場合は、一度にかかる費用が押さえられるのもメリットです。

デメリットとしては、すでにお住まいの土地が1軒分しかない場合、なかなか隣の土地が売りに出るタイミングは少ないということ。その場合はより近い範囲での「近居」も選択肢に入れてはいがかでしょうか。

まとめ

今回は、「近居」「隣居」についてご紹介いたしました。
近年の少子高齢化により、ご家族と近くで住みたいというご要望や、ライフスタイルの変化によりお互いのプライバシーは守りたいとお考えの方も多くおられます。選択肢の一つとして「近居」「隣居」もご検討になってはいかがでしょうか。

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執筆者/敷島住宅 注文住宅事業本部 スタッフ
執筆者/敷島住宅 注文住宅事業本部 スタッフ
注文住宅事業本部のスタッフです。
[Reco.]seriesを中心に、住まいの情報をお届けいたします。
※本記事は、2022年8月30日時点の情報になります。

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