
断熱等級7の住まいの実力を徹底検証!
2025年8月12日
こんにちは。注文住宅の設計担当Fです。
今回は、断熱等級7の性能についてご紹介していきます。
『断熱等性能の最高等級を誇る実力をできるだけ具体的・客観的にお伝えしたい!』と考えた結果、
実際に敷島ステラ 草津・川原町のモデルハウスで室温を計測し、断熱等級5の住まいとの比較をサーモグラフィで見ていただくことにしました。
「断熱等級ってそもそも何?」という方も、くわしく説明していますので、ぜひご覧ください!
目次
断熱等級7とは?
正式には「断熱等性能等級」といい、断熱性の高さを表す指標のこと。
「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」により、住宅性能表示制度の中の評価基準の1つとして設けられました。7段階の等級があり、断熱等級7は最高等級を示します。
条件は以下の通りです。
・「HEAT20」G3と概ね同等※
※「HEAT20」とは、民間団体が設けた建築物の省エネルギーと室温の2つを指標とした外皮性能水準のこと。
・外皮と言われる屋根・壁・窓・基礎など外気に接する部分の性能
・日射の制御
の両面を重視した、冬暖かく、夏涼しい住空間をつくり出すための基準です。
省エネに加えて、健康で快適な居住空間をめざしているわけですね。
そのため、断熱等級7(G3)の住まいは、
真冬でも、室内のどこにいても裸足で過ごせる心地よさを実現しています!
敷島住宅の断熱等級7の家
敷島ステラ 草津・川原町23号地のモデルハウスは、W断熱とトリプルガラスの窓を採用。
さらに、風や太陽光の光・熱などの自然エネルギーを活用して快適な住空間をつくり出すパッシブデザインを取り入れています。
冬の日射を最大限取り込む大開口を設け、夏の日差しは電動外付けブラインドなどで制御。
平成28年省エネ基準と比較して、室温が6~7℃以上暖かく、暖房負荷率を最高80%も削減できます。
また、高気密・高断熱の24時間換気で、息苦しさや空気のよどみも感じない快適な空間を実現。
結露などもできにくく、カビやダニの発生も抑えられるので、健康的に暮らしていただけます!
断熱等級1~7の違いとは?
※UA値:熱の通りやすさ。低いほど熱が通りにくく、断熱性能が高い。
では、「6以下の等級の家とはどう違うの?」と気になりますよね。
以前は等級1から4まででしたが、
・2022年4月にZEH基準を満たす等級5が新設
・2022年10月に戸建住宅のみ等級6、等級7が新設
2025年からは、等級4以上が義務化され、等級3以下の住宅は建てられなくなっています。
また、経済産業省により、「2030年時点でZEHの住宅を標準的な住宅とする」ことが目標とされています。
等級5の住まいはZEH基準を満たす高い断熱性を確保していますが、等級7は暖房がなくても過ごせるなど、さらにその上をいく驚きの快適&省エネ性能を実現しています。
等級6、7へと断熱性を高めるためには、ドアや窓、断熱材など仕様面で費用がかかるため、将来にわたる快適性・省エネ性能と費用のバランスを検討いただくことが重要となります。
等級5と等級7の違いを徹底検証!
「お客さまに断熱等級7の実力をお伝えし、ぜひ具体的な検討材料にしていただきたい!」
そんな思いから、私たちは先日ある検証を行いました。
検証内容
■日時
2025年1月15日 10時30分~12時
■対象
当社分譲地における、断熱等級5の家と断熱等級7のモデルハウス
(ともに6地域)
●等級5の家
敷島住宅物件(ReVEグレードアップ)
断熱等級5 UA値0.6(6地域)
富士通ゼネラル・Zシリーズ・26畳用
LDK17.43畳
●等級7の家
草津・川原町G3モデルハウス(ReCocoon)
断熱等級7 UA値0.26(6地域)
パナソニック・CSー714DEX2・23畳用
LDK19.25畳(ホール除く)
■方法
断熱等級5・断熱等級7の家の室温を比較
同条件下で、無暖房とエアコン26度設定で開始およそ30分後の暖まりをサーモカメラ撮影により計測し、比較。
■気象条件
最低気温9℃、最高気温12.2℃、10時台 日中気温10.5℃
真冬の気象条件
■無暖房時 LDK比較①
●断熱等級5 UA値0.6(6地域)
●断熱等級7 UA値0.26(6地域)
無暖房時にLDKで約4.1℃の違いがみられました。
外気温10.5℃、無暖房でも、断熱等級7では14.2℃と過ごしやすい室温であることがわかります。
■暖房時 LDK比較②
●断熱等級5 UA値0.6(6地域)
●断熱等級7 UA値0.26(6地域)
暖房時にLDKで約0.2℃の違いがみられました。
エアコン付近では温度差がありませんが、周囲では暖まり度合いの違いを確認。
■暖房時 LDK比較③
●断熱等級5 UA値0.6(6地域)
●断熱等級7 UA値0.26(6地域)
暖房時にLDKで約1.0℃の違いがみられました。(等級5は直風)
等級7の温度の均一性に対し、等級5では周囲との温度ムラがみられました。
■無暖房時 吹抜け比較①
●断熱等級5 UA値0.6(6地域)
●断熱等級7 UA値0.26(6地域)
無暖房時に吹抜けで約3.3℃の違いがみられました。
気になる吹抜け部分の室温についても、断熱等級7ではリビングの居住空間とほぼ変わらない過ごしやすい室温を保っていることがわかります。
■暖房時 吹抜け比較②
●断熱等級5 UA値0.6(6地域)
●断熱等級7 UA値0.26(6地域)
暖房時にLDKで約3.0℃の違いがみられました。
等級7の温度の均一性に対し、等級5の場合、熱橋※箇所が確認されました。
※熱橋とは?
熱橋(ヒートブリッジ)は、建物内で局所的に熱が伝わりやすい部分を指します。
「熱が伝わる=熱が逃げる」ことを意味し、その部分に近い室内表面温度は、他と比べて低くなりやすい傾向にあります。
そのため結露が生じる可能性も高くなり、カビやダニの発生、壁紙の剥がれ、柱や建物内部の腐食などの原因となり得ます。
■無暖房時 窓周り比較①
●断熱等級5 UA値0.6(6地域)
●断熱等級7 UA値0.26(6地域)
無暖房時に窓周りで約1.7℃の違いがみられました。
窓周りに関しては、温度ムラはみられませんでした(窓の断熱性能が高いため)。
■暖房時 窓周り比較②
●断熱等級5 UA値0.6(6地域)
●断熱等級7 UA値0.26(6地域)
暖房時に窓周りで約2.4℃の違いがみられました。
暖房時に窓周りに関して、温度ムラはみられませんでした(窓の断熱性能が高いため)
■無暖房時 キッチン比較①
●断熱等級5 UA値0.6(6地域)
●断熱等級7 UA値0.26(6地域)
無暖房時にキッチンで約2.5℃の違いがみられました。
冬場、暖房が効き始める前にキッチンに立つことも多いので、この温度差は大きいですね!
■暖房時 キッチン比較②
●断熱等級5 UA値0.6(6地域)
●断熱等級7 UA値0.26(6地域)
暖房時にキッチンで約2.1℃の違いがみられました。
等級5の場合、足元は冷たいですが、等級7ではタイルではありますが温度変化が見られました。
■無暖房時 洗面所・浴室比較①
●断熱等級5 UA値0.6(6地域)
●断熱等級7 UA値0.26(6地域)
無暖房時に洗面所で約3.6℃の違いがみられました。
ヒートショックなどの心配が軽減され、安心につながりますね。
2030年には等級5が最低基準に。今後もっと省エネ性能の高い住宅が必要に!
いかがでしたか?
今回の条件下では、断熱等級7なら現在の基準となる断熱等級5とでも違いがあることがわかりました!
これなら、冬の午前中に「う~寒い~っ!」と肩をすくめながら家事をしたり、朝の準備をしたりしなくて済みそうですね。
また、無暖房での吹抜け部分の温度も均一に保たれているので、暖房効率や結露の心配もかなり軽減されます。
室内間の温度差が少なく、ヒートショックが気になる洗面所や浴室にも、高い断熱性能が反映されている点も注目ポイント。
つい億劫になりがちだったり、寒い場所・時間帯に家事をしないといけなかったり…。
そんな “寒さ”というストレスが大幅に緩和されるのが嬉しいですよね。
また断熱等級6以上の住宅は「GX志向型住宅」として補助金の対象となることもメリットかもしれません。
今回ご紹介した「草津・川原町G3モデルハウス」は、快適性を実際に泊まって体感いただけます!
ぜひご家族で最高水準の性能と住み心地を確かめてみてください。
草津・川原町G3モデルハウスの詳細はこちらから
https://shikishima-home.com/recocoon/
【お申込み条件】
■京都・滋賀・大阪(一部地域を除く)で1年以内に住宅建築をご検討の方
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▼「敷島ステラ 草津・川原町」のモデルハウス詳細▼
◎まちなかモデルハウス【滋賀草津市G3モデルハウス】
https://shikishima-home.com/info/modelhouse_kusatsu_kawara/
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◎「日本最高水準の断熱性能とパッシブデザインの【敷島ステラ 草津・川原町】のモデルハウス」
https://kosodate-green.mlit.go.jp/new-house/

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注文住宅事業本部のスタッフです。
[Reco.]seriesを中心に、住まいの情報をお届けいたします。
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