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【徹底解説!】掃除しやすい家づくりのポイント

こんにちは。注文住宅の設計担当Fです。
毎日の掃除を少しでもラクにしたい——。
そんな声にお応えして、私たちも住まいの設計に「掃除のしやすさ」を意識した工夫を盛り込むことが多くなってきました。
例えば、お風呂のカウンターをなくしたり、お掃除ロボット専用の基地を設けたりなど。
ちょっとしたアイデアで、家事の負担やストレスが大幅に軽減される可能性が!
今回は、そんなお掃除をラクにする最新の設備や仕様、間取りの工夫についてご紹介します。

お風呂の掃除の手間を大幅カット!

カウンターをあえて設けない

毎日のお風呂掃除は負担ですし、まとめて掃除する時間もなかなか取れないですよね。
そこで最近では、掃除のしやすいバスルームの工夫が進んでいます。

例えば、ユニットバスのカウンターを最初から設置しない方法。
カウンター裏にたまる水垢やカビの発生がなく、カウンター下の掃除の心配もなくなります。

デメリットをカバーする商品も

デメリットはシャンプーなどが置けないこと。
ただし、最近では、マグネット式などで壁に取り付ける小型のラック製品も増えていますので、これらをうまく活用することで、使い勝手を確保できます。

鏡もあえて設けない

また、鏡を付けない選択も増えています。
鏡は水滴や石鹸カスで汚れやすく、定期的な手入れが必要なため、最初からなくすことで掃除の負担を減らせます。

さらに、壁や床の素材も水はけがよく、カビが生えにくい仕様を選ぶとより快適です!

「お掃除ロボット基地」でスマートに収納!

置き場所が意外と問題です!

「ルンバ」に代表される「お掃除ロボット」は、共働き世帯を中心に普及が進んでいます。
ただ、どこに置くかが悩みどころ。

最近では、収納の一部やキッチンカウンター・洗面台の下などに「お掃除ロボット基地」を作るケースが増えています。
写真の例は階段下のスペースを活用したもの。
目立たず、かつスムーズに掃除ができて、とっても便利です!

基地の条件をしっかり確認!

専用スペースを設けることで、お掃除ロボットの充電がしやすく、掃除を開始・終了するたびに出し入れする手間もなくなります。
設置場所の条件はメーカーや機種により異なりますので、しっかりチェックしておきましょう。
コンセントの設置も併せて計画しておきます。
さらに、手動でゴミを捨てる機種の場合は、近くにゴミ箱置き場があれば万全ですね。

最大限に活躍してもらう工夫も

お掃除したいスペース全体の段差をなくすことで、移動がスムーズになり、掃除の効率がさらにアップします。
ソファやソファテーブルも、お掃除ロボットが通過できる高さのものを選ぶといいでしょう。
床から浮いているフロータイプの造り付けテレビラックもおすすめです。

「レールレス扉」ならホコリがたまりにくい!

クローゼットの扉は吊り戸に!

室内の扉も掃除のしやすさに大きく影響します。

特にクローゼットの引き戸は、服を出し入れするためレールにホコリやゴミが溜まりやすいのが難点。
ホコリが溜まり過ぎると、すべりが悪くなってしまいます。
しかも、こうした細かいところの掃除って、面倒で後回しになりがちですよね。

そこで注目されているのが「レールレス扉」です。

上にレールがあり吊り下げるタイプの引き戸で、ゴミが溜まりにくいのが特長。
掃除機やモップで簡単にスイスイーッと清掃できます。

バリアフリー&デザイン面でのメリットも

クローゼットだけでなく、リビングやトイレ、洗面所などのドアも吊り戸がおすすめ。
掃除がしやすく、つまずきにくいためバリアフリーにも貢献します。
2部屋をつなげたり、区切ったりとフレキシブルに使いたい場合にも便利。
床がフラットなので見た目もすっきりし、デザイン性の面でも人気の仕様です。

収納に扉を設けない方法も!

ホコリがたまりにくい

思い切って、収納スペースに扉を設けないという選択肢もあります。
収納スペースの奥に知らないうちにホコリや汚れがたまっていた!なんてことがありません。
部屋の延長で掃除がしやすいというメリットも大きいですね。

出し入れもスムーズ

開閉の手間がなく、サッと取り出したりしまったりできて、日々の使い勝手が向上します。

子ども部屋や寝室、玄関収納やパントリーなど、頻繁に出し入れがあり、目に付きにくい場所におすすめ。
動線がスムーズになり、利便性が向上します。

掃除しやすい間取りの秘訣は動線と収納!

ホコリの蓄積を防ぐために

家全体の間取りも、おそうじのしやすさに大きく影響します。

・ホコリは部屋の角にたまりやすいため、廊下や部屋の角を減らして四角に
・段差をなくす
・家具を造り付けにして、壁と家具、床と家具の間の隙間をなくす
・照明はダウンライトにすることで、ホコリが溜まりにくくなります。

こうした工夫も、ホコリが溜まりにくく、掃除のしやすさにつながります。

掃除のしやすい回遊動線を確保

行き止まりのない回遊動線を作るとともに、家具の配置にも工夫。
掃除機やモップのスムーズな動線を確保しましょう。

土間や収納の充実

玄関に土間スペースを設けたり、収納を充実させたりすることで、外からのホコリや汚れを最小限に抑えることができます。

まとめ

いかがでしたか?
掃除をしやすくする工夫は、日々の暮らしを快適にする重要なポイントです。
お風呂の設備やお掃除ロボット基地、レールレス扉、さらには間取りの工夫など。
さまざまなアイデアを取り入れることで、掃除の手間を減らし、家事の負担を軽減できます。
これから家を建てる方は、ぜひ「そうじがしやすい」という視点も取り入れてみてください。
お客様のライフスタイルや価値観に合わせて、私たちがプロの目線から、掃除しやすい家づくりのご相談にお応えします。

※本記事は、2025年2月18日時点の情報になります。

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