インテリア収納

見せる収納 vs 見せない収納

インテリアと並んで新築・建替えをお考えの方が気になるのは「収納をどうするか」ではないでしょうか。どのぐらいの収納を確保するかということと合わせてご検討いただきたいのが、見せる収納にするのか、見せない収納にするのかということです。
今回は、見せる収納と見せない収納それぞれのメリットとデメリットをご紹介いたします。

見せる収納

メリット

押し入れや引き出しの奥深くに何が入っているのか思い出せないことがありませんか?見せる収納の最大のメリットは、物をどこに片づけたのか一目で把握できることです。家電やアイテムにこだわりがあるなら、アイテムのデザインの良さを見せつつ片づけられる見せる収納はピッタリですね。

収納アクションの少なさによる出し入れの負担軽減も大きなメリット。扉や引き出しを開けて探す必要がなく、「トル→モドス」というシンプルな動作で出し入れが行えるので家事の時短にもなります。出し入れのアクションが多くなると、出したものを片づけるのが面倒でつい見えるところに置いてしまいがちです。「片付けはちょっと苦手」という方こそ簡単出し入れのオープン収納がオススメです。

また、背板が無いオープンシェルフであれば、空間を区切りながらも向こう側が見えるので、奥行きが出てお部屋を広く感じさせる効果があります。

見せる収納ではギュウギュウにものを詰め込むのではなく、5~7割ほどに抑えてください。空間に余裕を持たせることで、ものを収納しつつ、部屋をオシャレに演出できます。

デメリット

一目で片づけたものが目に入るというメリットをご紹介しましたが、様々なパッケージや色、形状のものを見せる収納に片づけた場合、見た目がごちゃごちゃしてしまうというデメリットがあります。インテリアに統一感を出し、見えすぎるのを防ぎたいという場合、収納のサイズに合ったお揃いのデザインのボックスを併用すると、見た目の統一感を出しつつ取り出しやすくなるのでおすすめです。

また、棚がオープンであることで、ホコリなどが棚に溜まりやすいというデメリットも。埃を静電気で集めるダスターなどでこまめに埃を払う必要があります。棚が高く、届きにくい場所がある場合は柄が伸ばせてL字に曲げられるダスターを使うのがおすすめです。

オープンな棚は安全性に気を配らなければいけないのもデメリットです。地震で収納した物が落下したり、オープン棚に小さいお子様がよじ登ったり…そういった可能性も踏まえて設置する場所の安全対策を考えましょう。高い場所には重たいものを収納しない、高さのある棚を置かないという選択肢もあります。

見せない収納

メリット

扉があることで、スッキリしたインテリアを維持しやすくなります。
色や形が様々な食品パッケージ、細々としたものを収納すると見た目にもごちゃっとした印象を与えてしまい、インテリアの中で悪目立ちしてしまうことも。見せない収納ならものを簡単に隠すことができるので、こだわりのインテリアを実現したい方、あまり生活感を出したくないという方におすすめです。

安全な収納を確保しやすいというのもメリットの一つ。赤ちゃんや幼児のいるご家庭や、ペットと暮らすご家庭の場合、赤ちゃんやペットが収納の中身を出すいたずらをしてしまうことがありますよね。薬品や洗剤といった、子供やペットが触れると危ないものを保管したい場合もあります。扉のある収納なら、ロックをかけるなど簡単に開けられないようにしやすいです。また、扉があることで中の物が落ちにくくなります。地震などの大きな揺れを感知して扉にロックがかかる「耐震ラッチ」も上手に取り入れましょう。

扉の中に埃が溜まりにくく、日焼けによるものの劣化などがしにくいというのもメリットです。

デメリット

見せない収納は、出し入れに「アケル→トル→モドス→シメル」という動作が必要になるため、片付けが億劫になるというデメリットがあります。頻繁に出し入れするものは見せない収納の中にしまいこまない方が良いでしょう。

また、収納の中に何が入っているかを把握しづらくなるというのもデメリットです。特に奥行きがある収納は、奥に何が入っているのかを把握するのがより難しくなります。手軽な解消法としては、扉の裏や収納内部の壁に、その収納に何を収納しているのかがわかるボードやメモを貼っておくとよいでしょう。また、来客などでとりあえずものを隠すためにいろいろ詰め込んでしまうようなことを避け、家族で収納ルールを決めるのも有効ですね。

扉があることで、オープン収納に比べて初期費用が高くなってしまうのもデメリットです。ただ、費用面だけを重視せず、必要な個所に必要な分取り入れることで無駄なコストを抑えることは可能です。

まとめ

今回は、見せる収納と見せない収納それぞれのメリットとデメリットをご紹介いたしました。設置場所やご家族構成、こだわりたいポイントによってどちらが向いているのかが変わります。この記事でそれぞれのポイントを知り、所有物の量も考慮して収納を選ぶご参考になさってください。

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執筆者/敷島住宅 注文住宅事業本部インテリアコーディネーター
執筆者/敷島住宅 注文住宅事業本部インテリアコーディネーター
注文住宅事業本部のインテリアコーディネーターです。
[Reco.]seriesを中心に、住まいの情報をお届けいたします。
※本記事は、2022年1月12日時点の情報になります。

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