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人気のインナーガレージ、その魅力とは?

こんにちは。設計担当のHです。
今回は、インナーガレージの魅力についてご紹介します。
さまざまなメリットがあり、ニーズが高まっているインナーガレージ。
実はご家族のハッピーを育む秘密基地のような存在としても機能するんです!

その理由を4つの項目で順にご紹介していきますね。
・インナーガレージ(ビルトインガレージ)とは?
・メリット
・施工事例
・注意点

「インナーガレージは知ってるけど、うちには関係ないかな」と感じておられる方にこそ、
候補の一つとしてご検討いただきたい間取りプランです。
ぜひ、最後まで読んでみてくださいね。

インナーガレージ(ビルトインガレージ)とは?

インナーガレージはビルトインガレージとも呼ばれ、住宅と一体化したガレージのこと。

駐車スペースは通常、住宅とは別に設置しますが、住宅の中に組み込んでシャッターや扉などをつけ
居室の一部のように設置しているものをインナーガレージと言います。

敷地条件にもよりますが、1階の一部を使用するのが一般的です。

インナーガレージのメリットは?

●狭い敷地でもガレージが設けられる

居住する建物と一体化しているため、別にスペースを用意する必要がありません。
都心部の狭い敷地でもガレージを備えられ、上部の空間も居室として有効活用できます。

広さが確保しにくい場合は、2階にリビングなどの生活の中心となる間取りを持ってくるケースが一般的。
土地に十分な広さがある場合は、ガレージの横をリビングにすれば、愛車を家の中から眺めたり、
セカンドリビングのように使ったりすることもできます。

●容積率の緩和を受けられる

容積率とは、敷地面積に対する延べ床面積の割合のこと。
街の人口を制限するために、都市計画法により各自治体や地域ごとに設けられています。
つまり、原則的に指定の容積率を上回る建物は建てられないわけです。

ただし、ガレージ(自動車車庫)は敷地内の建築物の床面積の1/5を上限に、延べ床面積に算入しない
ことが定められています。
容積率(※)の厳しい都心部ほどメリットがあり、思っていたより広い家が建てられる可能性が広がりますよ。

容積率については、こちらの記事もご参考にされてみてください。
住宅の「容積率」について解説!容積率の規制とは?
https://shikishima-town.com/blog/word-yousekiritu

●車やバイクなどを綺麗かつ安全に保てる

シャッターや扉をつけることで、雨風などによる汚れや盗難の防止という面でも安心です。
鳥の糞や黄砂などに悩まされる心配もありませんよね。
また、作業スペースとして、雨の日も快適に車やバイクの整備やお手入れができます!

●居室側から愛車を愛でる楽しみも

間取りプランにもよりますが、ガレージスペースと居室の仕切りにガラスを使用すれば、
室内から愛車を愛でることも可能。

出入口自体をサッシにしたり、壁の一部にガラスをはめ込んだりとさまざまな方法があります。

●居室側に出入口を設ければ雨の日も便利

雨の日は、ガレージから家の中へ荷物を運び入れるのも大変ですよね。
買い物時に加え、帰省や旅行など荷物の多いお出かけ時も同様です。
インナーガレージなら濡れる心配なく、荷物の出し入れができます。
赤ちゃんや小さな子どもさんの乗り降りも、ゆっくり落ち着いてできますね。

車やバイクの好きな旦那さまだけでなく、奥さまをはじめご家族全員にメリットがありますよ。

●暮らしを豊かにするスペースに!

インナーガレージは、愛車に関するスペースとしてだけでなく、
家族の趣味のスペースやコミュニケーションの場としても機能!
第二のリビングとして、暮らしをグンと豊かにする可能性を秘めているんです!

次に、そんな素敵な活用をされている事例をご紹介していきましょう。

インナーガレージの施工事例・N様邸

N様ご一家はご主人と奥様の2人家族。
バイクと車が大好きなご主人と、大学で学んだ陶芸を再開した奥様のこだわりが
もっとも強くあらわれているのが、インナーガレージです。

ご主人がバイクいじりをするスペースと、奥様が陶芸作品を制作するスペースが半分ずつ確保されています。
奥様の作業スペースには、ろくろや電気窯も設置されていて、まるで工房のよう。
それぞれの趣味に没頭しながらも一緒に過ごせる場所になっているのが素敵ですし、なんだかワクワクしてきます!

また、室内にバイクを駐車できるようになったことで、盗難の心配がかなり減ったとのこと。

DIYも得意なお二人なので、壁面には通常の外壁材を使わず、あえて石膏ボード下地のクロス貼りで
仕上げています。その上から関連グッズを吊り下げられる穿孔ボードが取り付けられていますね。
収納棚にはライトも取り付けられていて、これからますます作業環境が充実していきそうです。

インナーガレージには、玄関ホールから出入りできるようになっています。
通勤用の自動車とバイクは屋外のカーポートを利用。
インナーガレージは趣味のためのスペースとして設置されているわけですね。
1階にはLDKとトイレがあり、炊事と食事、くつろぎや趣味のスペースとして完結しています。
玄関ホールにも小さな洗面があるので、作業の後にサッと手が洗えて便利ですね。

その他の水回りはすべて2階へ。
トイレ、お風呂、洗面室が寝室に近いことで、朝晩の身支度や入浴⇒就寝の動線がスムーズ。
洗濯機⇒ランドリースペース⇒ベランダが近いことで洗濯動線も万全です。

敷地条件にもよりますが、
「インナーガレージを設けると、間取りが制限され、不便になるのでは?」という心配を払拭する
間取りと仕様を実現しています!

 
動画でもご紹介しています。ぜひご覧ください!
【ルームツアー】夫婦のこだわりが詰まった憧れのガレージハウス

 

インナーガレージの施工事例・S様邸

弊社の企画設計部に所属するSさんと、自宅でネイルサロンを営む奥様のご自宅です。
共通の趣味がスノーボードというアクティブなご夫婦です。

「できる限りシンプルで暮らしやすい家」をめざして設計された住まいには、
床を一段下げてどの位置からもTVを見やすくしたピットリビングなど、こだわりがいっぱい。

長く愛せる住まいはもちろん、「車も長く大切に使いたい」というこだわりから、
インナーガレージを採用されています。
車が雨ざらしになるのがイヤで、以前は鳥の糞にも悩まされていたとのこと。

今は雨に濡れずに乗り降りできる上、約21平米の広さがあり、スペアタイヤも収納可能。
スノーボードのお手入れなど作業部屋としても利用できます。

また、木目調の電動シャッターは外観のワンポイントとして温かみのある印象をもたらしています。

インナーガレージの注意点

●間取りに工夫が必要

敷地の広さが確保できない場合は、1階部分に居住スペースが設けにくくなりますが、
2階にLDKを設けることで明るく快適な空間にすることも。
ライフスタイルによって、1階に何を配置するかは変わってきます。
土地条件によっては3階建てを検討することも併せて、ぜひ一度弊社にご相談ください。

●延床面積の5分の1以下に

広いガレージは便利ですが、インナーガレージが延床面積の5分の1を超えないよう注意を。
容積率の緩和を受けることができず、固定資産税も高くなってしまいます。

●間口の広いガレージは工法や補強の検討を

2台以上駐車を希望される場合は、間口を広く取れる構造・工法を選択するか、
木造軸組工法であれば梁や柱を補強する必要があります。

●エンジンやシャッターの開閉音の影響を考慮

エンジンやシャッターの開閉音は意外と気になるもの。
居室に響かないよう、ガレージの位置に注意が必要です。
特に寝室とガレージが近い場合、音が気になってしまうことも。
冬場に暖機運転をされる場合はいっそう影響を考慮しましょう。
また、シャッターの音は上の階にも響きやすいため、真上に寝室が来ないような間取りが理想です。

●駐車や乗り降りしやすい設計

「駐車はできるけど、人がカニ歩きしないと出入りできない!」とならないように、道路からの駐車の方向や車のサイズに合わせて、無理のない設計に。

●他の居室への動線を工夫

インナーガレージから居室に出入りできるようにする場合、
人や荷物の動線も考慮しておくと、利便性がアップします。

●活用方法に合わせて照明や水道も

車のお手入れや趣味などの過ごし方によっては、照明やシンクも計画しておくと快適です!

●長時間過ごすなら、換気やエアコンも

長時間にわたって趣味の作業などを行う場合は、換気やエアコンの設備があれば万全。

●電気自動車の場合は充電設備も

電気自動車の場合は充電用のコンセントを。
電気自動車を購入する可能性がありそうなら、配線だけでもしておくと安心です。

まとめ

いかがでしたか?
今回は、ニーズが高まっているインナーガレージをご紹介しました。

駐車のためだけではなく、さまざまな活用方法があるインナーガレージ。
暮らしの夢が多彩に広がりますね。

比較的広さを確保しづらい都心部での採用が多いものの、
「愛車を室内から眺めたい」「趣味のスペースを兼ねたい」などの理由から、ゆとりのある敷地で設置されるケースもあります。

ご検討の場合は、ぜひ私たちプロにご相談ください。
また、弊社ではモデルハウスや展示場の見学会、無料の間取り相談会などを定期的に行っております。

※本記事は、2024年6月18日時点の情報になります。

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