昭和・平成・令和の住宅デザインの変化を知ろう
2022年6月21日
大人も子供も知っている国民的アニメ「サザエさん」や「ドラえもん」を見ていると、「なんだかなつかしい家だな」と感じる方も多いのではないでしょうか。
建物自体が古いというよりも、家の間取りの古さがそう感じる理由です。
今回は、昭和から令和にかけての住宅デザインの変化についてご紹介いたします。
昭和の住宅
1940年代の高度成長期、人口の増加と経済成長に伴い、住宅が大量に短期間で建築されるようになりました。あらかじめ工場で加工生産された木材や部材を用いた家が建てられるようになったのがこの頃です。
間取りとしては家長優先の意識が強く、客間や主人の寝室に日当たりや風通しといった条件の良い場所が充てられていました。
1970年代になると、2階を増築する家が増えます。新築住宅もほとんどが2階建てとなり、1階に客間や仏間といった和室、台所は独立した間取り、2階に子供部屋という間取りが一般的になりました。「昭和の家」というと、この間取りを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
1980年代、フローリングを取り入れた洋風の間取りが一般化し、バブル期に豪華なデザインが好まれるようになりました。住宅のスタイルは「アーリーアメリカンスタイル」や「ブリティッシュスタイル」といった重厚感のある伝統的な洋風が好まれました。
平成の住宅
平成に入ると核家族化が進み、住宅のスタイルや間取りもさらに洋風化していきます。
新築住宅では和室の数が減り、仏間や客間のみを和室、他の部屋はフローリングといったスタイルが一般的に。ライフスタイルの変化により畳の部屋が全くない間取りも登場し、キッチン・ダイニング・リビングを一つの空間としてつなげる間取りが一般化しました。少子化により、部屋数を細かく分けず広々とした間取りが好まれるようになったのも一因です。
一度は無くなりかけた和室ですが、平成の後期から和のデザインの良さを見直す動きも出てきました。独立した「和室」だけではなく「和のスペース」としてリビングの一角に畳を取り入れることで、日常的にリラックスできる空間としての活用法が注目を集めます。
洋風インテリアに馴染むカラーの畳の登場もあり、畳コーナーが間取り選択肢の一つとして一般的になりました。
住宅のスタイルとしては、2000年代には南プロバンスの「南欧スタイル」「北欧スタイル」「モダンスタイル」といった柔らかい印象を与える洋風のデザインが好まれるようになります。現在も人気の高いデザインですね。
令和の住宅
令和に入ると、世界的にライフスタイルの大きな変化が訪れます。
感染症拡大予防によって在宅での勤務や学習が急増し、家族が家で過ごす時間が今までになく長くなり、いかに自宅で快適に過ごすことができるかという点へのこだわりが強くなりました。今まで以上に、快適なワークスペースの確保や、家事動線の最適化、趣味のスペースの確保など、団らんとプライバシーのバランスが求められるようになっています。
また、来客の多いご家庭や小さな子供のいるご家庭を中心に、玄関手洗いの設置や、玄関から直行できる洗面所への動線など、衛生面に配慮した間取りを取り入れるお客様も増えています。
デザインの面では「北欧スタイル」「和モダン」に加え、「ナチュラル」や「バイオフィリック」といった自然を取り入れたスタイルが人気です。
まとめ
今回は昭和・平成・令和の住宅デザインの変化を知ろうということで、間取りやインテリアの変化をご紹介いたしました。
当社ではモデルハウスの見学会、無料の間取り相談会を定期的に行っております。
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注文住宅事業本部のスタッフです。
家造りについて幅広く知識を得ようと日々、勉強中です。
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