勝手口は必要?メリット・デメリットをご紹介します
2020年4月2日
新築や建替えで間取りを考える際、「勝手口はあったほうがいいの?」と取り入れることを迷っている方もおられるのではないでしょうか。
今回は「勝手口」についてそのメリット・デメリットを、具体的な間取り例も合わせてご紹介いたします。
「勝手口」の用途とは?
「勝手口」とは、玄関とは別に設けられたキッチンの出入り口です。
住宅の裏口として、表である玄関とは別に家の中を通らずに出入りできる設備です。
例えば、玄関を通らずに直接キッチンからゴミ出しをしたり、庭に物干し場所がある場合は勝手口から物干し場へと洗濯物を運んだりという形で使われることが一般的です。
また、湿気が溜まりがちな水廻りの換気や通風、採光の役割も果たします。
メリット
収集日まで室内に置いておきたくないゴミの置き場を勝手口の付近に作り、室内を清潔に保つことが可能です。
特に生ゴミなどは、屋外に保管場所があるとキッチンにニオイがこもりにくく、収集日も直接勝手口から出せるので嬉しいですね。
駐車スペースから直接勝手口にアクセスできる間取りなら、買い置きの飲み物などの大きな荷物を、室内を通らずに保管場所に運べるのもメリットです。
週末に車でまとめ買いなどをするご家庭なら、パントリーに勝手口を設置するのも便利です。
災害が起こった際の非常口としても勝手口が使えます。
現在の戸建て住宅で、地震により玄関から出られなくなるということは考えにくいのですが、火災などが起こる可能性もゼロではありません。
玄関から遠い位置からでも、勝手口から外へ逃げることができるのはメリットといえます。
デメリット
勝手口は玄関より家の裏手に作られ、人の目に触れにくい場所に設置されることが多いため、防犯対策は必須です。
防犯性の高い鍵や、センサー照明を設置する、カメラを設置するなど、侵入されないための設備が必要です。
あまり勝手口を使わないご家庭では、デッドスペースになってしまうことも。
玄関からキッチンへ直接アクセスできる間取りなど、間取りによってはあまり勝手口が必要ない場合があります。
扉があることで壁面に収納を置くことなどもできなくなるため、どのように勝手口を使うか、本当にあったほうが良いのかを考えて間取りに取り入れましょう。
間取り例
玄関からキッチンが遠い間取り
キッチンに勝手口があると便利な間取りの好例です。
この間取りのように玄関からキッチンへの動線が遠い場合、キッチンに勝手口があることで、室内を通らずに直接キッチンへ荷物を運びこめたり、ごみを出したりできますね。
パントリーの勝手口
こちらは、パントリーに勝手口を設けた間取り。
駐車スペースや家庭菜園などが勝手口外にある場合、保管場所であるパントリーに直接荷物を運び込めるというのがポイント。
洗面からパントリーへの動線も作ってあるので、勝手口を出た場所に物干しスペースがある場合にも便利な間取りです。
洗面室の勝手口
フルオープンのアイランドキッチンの横に勝手口を設けた場合、リラックススペースであるはずのリビングやダイニングから勝手口が目に付いてしまいます。
こちらの間取りでは、キッチンに隣接した洗面室に勝手口を設けました。
キッチンからのアクセスも良く、洗濯機を置く脱衣所も洗面室の隣なので、庭に物干しスペースがある場合にも便利な間取りです。
まとめ
今回は「勝手口」について、メリット・デメリットをご紹介いたしました。
どのように使いたいかを考えたうえで取り入れると、とても便利な勝手口。
ただ、なんとなく作ってしまうと、せっかく勝手口を設けたのにほぼ開けていないという失敗談も。
後から勝手口を作ったり、使わないからと壁にリフォームするのは大変ですので、新築・建替えの際にしっかり計画してください。
当社では定期的に、無料の間取りプラン相談会を行っております。
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