家を建てるなら知っておきたいドア・扉の種類
2020年1月20日
「狭い廊下に面したドアを開けたら、扉の前にいた人にぶつかりかけてしまった」
「開き戸が向き合っていて、両方の扉を同時に開いておくと邪魔になる」
「扉が開け閉めしにくく、うっかり指を挟みかけた」
といった経験はありませんか?
ドア・扉の種類にはそれぞれに特徴があり、設置に向いた場所があります。
今回は、家を建てるなら知っておきたい、ドア・扉の種類についてご紹介いたします。
目次
開き戸
扉の開き方として、最初にイメージされるのが開き戸ではないでしょうか。
壁に固定された蝶番を軸に、ドアを前後に押したり引いたりして開閉する、シンプルな構造です。
開く側に、開閉のためのスペースが必要となるのが特徴です。
開いた時に扉で照明のスイッチやコンセントがドアで隠れてしまわないよう、注意が必要となります。
勢いよく開いたり閉じたりすると困る玄関ドアなどには、開閉速度を緩めるドアクローザーを設置することも可能です。
片開き戸
1枚のドアを開閉する開き戸で、最もオーソドックスな扉です。
もっとも住宅で良く使われているため、デザインや性能のバリエーションが豊富。
出入りが多いリビングなどの扉には開閉先に人や物がないかを確認できるガラスをはめ込んだもの、ペットのいるご家庭にはペットが出来るできる開口部のあるものなど、場所に合わせて様々な選択が可能です。
両開き戸
2枚のドアを左右に開くことで、片開きより広い開口を確保できるのが両開き戸の特長です。
観音開き戸
同じ大きさのドアを2枚合わせ、中央から開閉するタイプです。
観音像を収めた厨子(ずし)の多くがこの形の扉を持っていたことが、名前の由来になっています。
同じ開口サイズの場合、片開きよりも扉の開閉のためのスペースを小さくすることが可能です。
親子戸
大きい扉と小さい扉を組み合わせたのが、親子戸です。
普段は大きい扉で出入りを行い、物の出し入れなど広い開口が必要な場合のみ、小さい扉も開けるといった使い分けがしやすいのが特長です。
引戸
扉を左右にスライドさせて開閉するタイプです。
開いた扉を引き込むための面が必要となりますが、開き戸のように前後のスペースは必要がないのが特徴です。
開き戸より軽い力で開閉でき、開いたままにもしやすいというメリットも。
扉の構造上、気密性を上げにくいのですが、玄関ドアのために断熱性や気密性を高めたタイプも開発されています。
片引き戸
1枚の扉をスライドさせるタイプです。
開口部を小さくしたい場合や、引き込むための面に余裕が無い場合でも設置しやすいのが特徴です。
引き違い戸
2枚以上の扉を左右に移動させて開きます。
開口部のどこからでも出入りできるのが特徴です。
2枚の引き違い戸が一般的ですが、開口部を広く取りたい場合3枚以上の引き違い戸を採用することもあります。
扉をスライドさせた側に扉が残るため、開口部をすべて使うことはできません。
引き分け戸
2枚の扉を左右にスライドさせて開く扉です。
1本のレールや溝の上に2枚の扉が乗る点が、引き違い戸と異なります。
引き込み戸
壁の中に引戸が収納されるタイプを引き込み戸と呼び、片引き戸や引き分け戸で使われます。
壁の中に扉が収まることでスッキリした印象になり、壁際に家具を置きやすいのがメリットです。
2枚以上の扉を収納するには、壁の厚みが必要となります。
折れ戸
2枚を一組とし、複数の戸を折りたたみながら開けていくタイプの扉です。
開き戸にくらべ、開閉時に必要なスペースが少なく開口部をほぼ全開にできることから、クローゼットなどの収納の扉として、間仕切り扉として、一般的に使われています。
中折れ戸
ドアノブがあり片開き戸に似た中折れ戸は、幅の取れない廊下や扉が込み合う水回りに向いています。
片開き戸よりも開閉時にスペースを取りません。
また、片開き戸にくらべ開閉に力がいらないため、高齢の方でも開閉しやすい特長があります。
まとめ
今回はドア・扉の種類をご紹介いたしました。
設置する場所や開閉の頻度、開けたままにすることがあるかなど、ドア・扉を選ぶことでより生活動線がスムーズになったり、便利になります。
ぜひ新築・建て替えをご検討の際はご参考になさってください。
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