収納率って何?理想の収納とは
2020年1月6日
「収納率」という言葉をお聞きになったことはありますか?
新築・建替えをお考えの方なら、収納について悩んでおられるのではないでしょうか。
間取りの収納の割合を数字で示したのが「収納率」ですが、いったいどのぐらいあればいいのでしょうか。
今回は収納率と理想の収納についてご紹介いたします。
収納率の計算方法
収納率とは、住宅の床面積に対して、クローゼットや押入といった収納が占める面積の比率を指します。
収納率計算の対象になる収納は、押入やクローゼットのように床から天井まで使える収納スペースです。
一般的に、吊戸棚や床下収納といった高さの限られたスペースは除きます。
計算式にすると下記のとおりです。
(1階収納+2階収納)÷(1階床面積+2階床面積)
必要な収納率の目安は?
ご家族の構成やライフスタイルで差はありますが、10~12%の収納率を確保すれば、7割以上の方が満足されるというデータがあります。
では、もっと収納率が上がれば満足度も上がるかというと、14%を超えたところで満足度は上がらななくなります。
収納率を上げるということは、収納のスペースだけ部屋の面積が減るということになるからです。
また、収納率の数字にだけ注目しても、その収納が使いやすいとはかぎりません。
収納率はあくまでも目安としてお考えいただくのが良いでしょう。
どうすれば満足いく収納になるの?
収納のポイントは「出し入れのしやすさ」「収納場所と使う場所の距離」「収納方法が収納するものに合っているか」です。
例えば、家庭菜園が趣味というご家庭なら、土付きの野菜を勝手口からパントリーに持ち込めて、そこで保管できると便利ですよね。
毎日の通勤通学に決まった帽子やカバンがあるなら、玄関に収納してあればお出かけもスムーズです。
リビングにいつの間にか雑多なものが集まって散らかるのも、リビングにその物の置き場所が決まっていないからです。
また、収納いっぱいに物を詰め込んでしまうと、奥や下のものが取り出しにくいといったことになります。
何処で何を使うのか、生活動線に合わせた収納を作ることが、満足いく収納を作る秘訣です。
収納のための空間にも物の管理にもコストはかかります。
めったに使わないものはレンタルにするなど、持ち物を定期的に見直すのも大切です。
敷島住宅の注文住宅では、収納率の目標を決めずにお客様のご希望とプランを優先して設計しております。
ご家族が暮らしやすい動線を考えたうえで間取を決めることで、各スペース・空間に必要な収納量が分かるのです。
収納率の計算には入らないような階段下や吊り戸といった空間を利用した収納も、最適な位置にあればスペースを有効活用できますよね。
本当に必要なものは何かをヒアリングして収納が作れるのは、注文住宅ならではです。
まとめ
今回は収納率と理想の収納についてご紹介いたしました。
収納率が高ければいいと、大きな収納を沢山作っても、その中から物が取り出しにくかったり、使う場所から遠ければいい収納とは言えません。
ぜひ間取りを考える際の参考になさってください。
当社では、無料間取り相談を定期的に開催しております。
収納について迷ったら、ぜひ専門家にご相談ください。
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