「2階リビング」ってどんな間取り?そのメリット・デメリット
2019年9月2日
1日の家のほとんどを家で過ごす方なら、いかにリビングを快適にするか色々考えておられるのではないでしょうか。
「2階リビング」は日当たり良好な環境を作りやすいといった快適なリビングを実現できるというメリットから、実際に間取りに取り入れる方も増えています。
今回は、「2階リビング」とはどんな間取か、そのメリット・デメリットについてご紹介いたします。
目次
「2階リビング」とは?
「2階リビング」とはその言葉通り、2階にリビングを造る間取りを指します。
一般的な1階にリビングのある間取りに対し「逆転プラン」とも呼ばれます。
従来であれば1階にリビング、2階に個人の居室という2階建の間取りが一般的でした。
しかし、日当たりや通風を確保しやすい2階の居室を、平日昼間はほぼ使わないというご家庭も多いのではないでしょうか。
日中はあまり使わない居室を1階に、滞在時間の長いリビングを2階にすることで、自然と家族が集まる快適なリビングを実現するのが、この「2階リビング」という間取りです。
2階リビングにするメリット
日当たりが良くなる
隣家との間が近いほど1階への日当たりの確保は難しくなりますが、2階であれば日差しを遮るものが少ないので日当たりが良い空間を作れます。
また、北向きであっても、勾配天井を取り入れたりトップライトをつけることも可能なので、明るいリビングが実現できます。
プライバシーの確保がしやすい
通りに面していたり隣家の距離が近い場合、視線や音が気になりカーテンを閉め切っているというご家庭も多いのではないでしょうか。
2階リビングであれば、道行く人からリビングが見えにくくなるため、外からの視線を遮り、プライバシーを守れます。
また、窓の位置を隣家とずらすことで、お互いストレスなく窓を開けられるようになります。
耐震性が高くなる
1階にリビングを確保する間取りは、2階に小さく区切られた部屋を確保する形が一般的です。
しかし、2階にリビングを確保する場合は、1階に小さく区切られた部屋を配置し、2階は仕切りのない広い空間を確保する形となります。
家を支える1階に壁や柱が増えることで、安定の良い構造となり、耐震性を高めることができます。
天井を高くできる
1階リビングの場合、高さを確保するためには高天井や吹き抜けを取り入れる必要がありますが、2階リビングの場合は屋根の勾配を取り入れて天井を高くすることができます。
床面積を確保したまま、開放感のある間取りが作れるのが特長です。
2階リビングにするデメリット
階段の上り下りがたいへん
2階が生活の中心になることで、階段の昇り降りの回数が増えます。
キッチンも2階に設置する場合は、毎日の食材など買い物袋を手に階段の昇り降りをすることも増えますので、十分な幅の確保や階段の配置にも注意が必要です。
昇り降りしやすい階段や間取りにすることで負担の軽減はできますが、若いうちは気にならなくても、年を取ってからの上り下りへの不安を訴える方も。
思い切ってホームエレベーターを取り入れる方もおられます。
水廻りも2階にするとコストがかかる
水廻りをリビングに合わせて2階に設置すると、配管などにコストがかかります。
キッチンだけでなくお風呂や洗面などのすべての設備を2階に配置するかどうかは、土地の広さやご家族の生活スタイルによっても変わるので、設計士としっかり話をすることが必要です。
家族のコミュニケーションが心配
1階に個人の居室を配置することで、家族の出入りがわかりにくくなると言われています。
思春期の子供がいるご家庭では、子供が家族と顔を合わせずに部屋に籠ってしまうかもしれないというのが気になるところではないでしょうか。
しかし、吹抜けを設けたり、玄関からリビングへの動線で気配がわかるようにするなど、間取りを工夫することが可能です。
家族構成やライフスタイル、土地によって最適な間取りは違うので、設計士にご相談ください。
こんなご家族にオススメ
家が密集している地域で快適なリビングを確保したい
2階リビングは家が密集している地域で、日当たりの良い開放的なリビングを実現したいご家族にオススメです。
家が密集しているからこそ、1階では悪くなりがちな日当たりや風通しをしっかり確保し、プライバシーを確保しやすいというメリットが生き、居心地の良いリビングを作ることができます。
バルコニーやアウトドアリビングを取り入れたい
2階リビングは、バルコニーとの相性が良い間取りです。
バルコニーへの開口を大きくとりアウトドアリビングとして使うことで、さらに開放感と快適性を高めます。
お庭が確保しづらい土地でも、バルコニーを庭の代わりとして使えるのも嬉しいですね。
小さいお子様がおられるご家庭やペットと暮らすご家庭なら、リビングと一続きの安全なスペースとして使えるのも魅力です。
まとめ
今回は「2階リビング」とはどんな間取りか、そのメリットとデメリットをご紹介いたしました。
快適なリビングを優先した家づくりをお考えの方は、ぜひご参考になさってください。
弊社では定期的に、無料の間取りプラン相談会を行っております。
注文住宅で2階リビングをお考えの方は、お気軽にご参加ください。
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