インテリアコーディネート

知っておきたいベッドとベッドマットレスのお話

みなさんは、ベッド派ですか?布団派ですか?
1980年代頃からインテリアイメージが和風から洋風にシフトし始めたことで、フローリング仕上げの寝室が増えてきました。ベッドの需要は当然、高まっていることでしょう。
就寝ときってもきれない「ベッド」と「ベッドマットレス」について、少しだけ掘り下げてみましょう。

ベッドのサイズは決められた規格がない

新しくベッドを購入するときには、配置する部屋の設置スペースなどベッドサイズを考えますよね。いわゆる、「シングルにする?ダブルにする?」というものです。
実はこれは「マットレスのサイズ」が基準であることはご存知でしたか?
マットレスのサイズはJIS規格で定められており、ベッド(ベッドフレーム)はそのサイズに合わせて作られているのです。

ベッドマットレスの規格サイズ

一般的な住宅用ベッドのJIS規格サイズは次のとおりです。

長さは2種類
195㎝ ・ 205㎝

幅は6種類
シングルサイズ・・・ 92㎝ ・ 98㎝
セミダブルサイズ・・・ 110㎝ ・ 120㎝
ダブルサイズ・・・ 140㎝ ・ 152㎝

布団や毛布を使用したときに幅が膨らむことを考えて、実際のサイズは上記の規格サイズより5㎝短く作られているといわれています。知っていると寝具コーナーを眺めるのも少し面白くなりますよね。

快眠の条件にもなっているマットレスは、就寝中に「無理のない寝姿勢」が保たれることが大事です。無意識に繰り返している寝返りは、その回数が多いほど快眠から遠ざかっているとか。
購入の際には、実際にマットレスに横になって確かめるのが必須ですね。

ベッドの目安サイズ

ベッドサイズは取り決めがないので、マットレスが収まることが基本です。
あとはデザインや機能によってそれぞれのサイズは異なりますが、おおむね次のようなサイズが多いようです。

長さの目安
190㎝ ~ 205㎝

幅の目安
シングルサイズ・・・ 95㎝ ~ 105㎝
セミダブルサイズ・・・ 105㎝ ~ 130㎝
ダブルサイズ・・・ 130㎝ ~ 150㎝
クイーンサイズ・・・ 150㎝ ~ 180㎝
キングサイズ・・・ 180㎝ ~ 210㎝

実際に部屋に設置するときは、こちらのベッド外形サイズを目安に検討することになりますね。

以前、お客様から「キングサイズのベッド」をご用命頂き、めったにお目にかかれない大きさのベッドに期待を膨らませて手配をしたところ、ベッドフレームに関してはオーダー品対応でした。
そこで、一般住宅への搬入やメンテナンス・価格のことを考慮し「シングルベッドフレーム+シングルベッドマットレスを2台並べ、その上に隙間が無くなるようにキングサイズのマットシートを1枚敷く」ことで、広く大きなベッドを造り上げました。掛け布団やピローなどがセットになった上質素材の「ベッドメーキングセット」を合わせることで、名前の通り「王様」がお休みになられるような立派な仕上がりでした。

もちろん、家具取り扱い店舗によっては、大きなサイズのベッドフレームの在庫がある場合ありますが、フレームのデザインにこだわりたいのであればオリジナルベッドフレームのオーダーにも挑戦してみてくださいね。

まとめ

ベッドフレームは、その材質(無垢材やスチールパイプなど)や機能性(ライトが付く、引き出し収納が付いているなど)に応じていろいろなデザインがあり、選ぶのが楽しい家具のひとつです。そして安眠できるマットレスをチョイスして、就寝時間を豊かなものにしてみてくださいね。
ただし、大きな家具ですので、搬入できるかどうかのサイズ確認をお忘れなく。

RECO住宅で新築・建替えをされるお客様に、ベッドだけでなく、ソファやチェストなど、さまざまな家具についてのご相談を承っています。
新しい家具をお考えの時は、計画中の間取りプランにあった家具をご提案しております。
もちろん既存家具の買い替えの場合でも、インテリアイメージにあわせた家具探しのお手伝いをさせて頂いております。お困りのことがあれば、是非、ご相談くださいね。

執筆者/敷島住宅 注文住宅事業本部インテリアコーディネーター
執筆者/敷島住宅 注文住宅事業本部インテリアコーディネーター
注文住宅事業本部のインテリアコーディネーターです。
[Reco.]seriesを中心に、住まいの情報をお届けいたします。
※本記事は、2020年5月25日時点の情報になります。

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