インテリアコーディネート設備

ハイドアで解放感のある空間づくり

ハイドアをご存じでしょうか。
その名の通り、一般的な扉より高さのあるドアを指します。
最近は住宅に取り入れられることも増えました。

今回は、そんなハイドアを取り入れる効果とインテリアについてご紹介いたしましょう。

ドアの高さで何が違うの?

一般的な天井高約240cmに対しドアの高さは約200cmですが、標準より高さのあるドアをハイドアと呼びます。
壁に並ぶ収納などの扉と合わせたり、天井の高さに合わせたりと高さは様々。
三方(もしくは四方)にドア枠があるタイプが一般的です。

では、ドアの高さが高くなると開放的に感じるのはなぜでしょうか。
一般的なドアは、天井とドアの間に「垂れ壁」と呼ばれる壁ができます。
ドアを通り抜けるときに、この垂れ壁と頭との距離が近いと、圧迫感を感じることがあります。
ハイドアにすれば、垂れ壁をなくすこともできるので、この圧迫感を弱められます。

隣り合わせた部屋同士の繋がりも、垂れ壁が小さくなることでより開放感が出ます。
特に、2枚以上の引き戸を天井までのハイドアにして扉を開放すると遮るものが無く、まるで一つの空間のようになります。
効果的に取り入れることで、より室内を広く感じさせる効果があるのです。

ハイドアを取り入れるならここがおすすめ

効果的にハイドアを取り入れたいなら、リビングの扉がおすすめです。
一般的にお家の中で一番広い空間となるLDK。縦のラインが協調されるハイドアなら、より解放感のあるゆったりした空間を演出します。

 

例えば、こちらの物件は、画面右側に収納の扉、右正面に玄関ホールの扉が並んでいますが、ハイドアに統一することで建具の高さがきれいにそろっています。
縦に解放感が感じられるスッキリとした美しい空間がお好みの方はご参考になさってください。

 

ドアの存在感を弱くしたい場合にも、ハイドアはオススメです。
壁と同じ色でフラットなデザインのドアを選ぶと、まるでドアが壁の一部になったかのような一体感がもたらされます。
こちらの物件、正面左手に扉があるのにお気づきでしょうか。
壁の色に近いフラットな扉を選んでいることで、あまり目立たせたくない扉の存在感をコントロールしています。
画面右に同じ色で収納の扉があるのですが、見比べていただくとその印象の差がおわかりいただけるのではないでしょうか。

デメリットも知っておこう

一般的な扉に比べ、ドア本体の価格や施工費用が掛かるところはデメリットといえます。
特にハイドア本体は特別注文になるため、標準の建具より高価になります。

ハイドアにフラットな色の濃いものを選ぶと、高さがある分ドアそのものに圧迫感を感じる場合も。
縦格子やガラスが入った抜け感のあるデザインであれば、圧迫感は弱まります。
通常のドアより存在感が強くなる場合があることは、インテリアを決める際に考慮しておきたいですね。

モダンなインテリアにはとても相性が良いハイドアですが、ナチュラルやカントリーといったこじんまりとした心地よさを演出するインテリアは少しちぐはぐな印象になりがちです。
和風のインテリアを作る場合、伝統的な日本の建築物はあまり天井が高くなく間口も小さいため「和室にハイドア」のイメージがつきにくいかもしれませんが、縦格子デザインにすることで、現代的かつモダンな和空間が完成します。
このように、インテリアとの相性があることも押さえておきたいポイントです。

まとめ

今回は、ハイドアについてご紹介いたしました。

効果的に取り入れることで、室内空間をより広く感じさせるハイドア。
とはいえ、天井の高さとハイドアの効果は少しイメージしにくいかもしれません。
一番良いのは、モデルハウスや展示場などで体感いただくことです。
間取りによってどこに取り入れられるかも変わるので、興味のある方はぜひプラン相談会でご相談ください。

 

執筆者/敷島住宅 注文住宅事業本部 スタッフ
執筆者/敷島住宅 注文住宅事業本部 スタッフ
注文住宅事業本部のスタッフです。
[Reco.]seriesを中心に、住まいの情報をお届けいたします。
※本記事は、2020年3月23日時点の情報になります。

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