「階段」の名称は?知って得するインテリアの部分名称
2019年10月16日
新築や建替えをお考えの方の中には、知らない建築用語に戸惑っておられる方も多いのではないでしょうか。
普段使っている階段も、実は細かに名称がつけられています。
「蹴上(けあげ)の高さはどうしますかって言われたけど、どこのこと?」なんてことも。
今回は、階段について決めるときに知っておきたい部分名称をご紹介します。
目次
階段の各部位の名前
踏板(ふみいた)
階段の足が乗る段の板で、段板(だんいた)とも呼ばれます。
住宅の階段では木製が一般的ですが、金属製や樹脂製など様々な素材ものが使われることがあります。
踏み面(ふみづら)
段板は板全体を指しますが、足が乗る面を踏み面(ふみづら)と呼びます。
足が乗る面の奥行を指す場合もあります。
建築基準法で奥行15cm以上が必要とされています。
バリアフリー用には19.5cm以上が必要であると言われています。
段鼻(だんばな)
段の先端部分を指します。
滑り止めなどをつける場合は、この位置につけるのが一般的です。
蹴込(けこみ)
段鼻の先端から踏み込み板の奥までの奥行を蹴込み(けこみ)と呼びます。
この部分が長いと、段差に足が引っかかり、上りにくくなります。
バリアフリー用では3cm以下が良いとされています。
蹴込(けこみ)板
段板と段板の間を繋ぐ板を蹴込み板と呼びます。
写真のように踏板と同じ建材を使う場合、白にする場合など、インテリアイメージにそって色を合わせていきます。
蹴込み板が無い「オープン階段」と呼ばれる階段もあり、下から見上げた時に上階までの空間が繋がるのが特徴です。
蹴込み板が無いと開放感が出るというメリットがありますが、高さがある箇所では下が見えることで恐怖感が感じられる、誤って蹴込から物が落ちる可能性があるといった面もあります。
高いところが苦手な方や、階段の下を活用したい場合は、蹴込み板があるデザインをおすすめいたします。
蹴上(けあげ)
階段の1段の高さを指します。
建築基準法では23cm以下と定められています。
この高さが低い方が楽に上がれますが、段の数が多く必要になり、階段のために必要な面積が大きくなります。
側桁(がわげた)
階段の両側に斜めに通った板で、踏板や蹴込(けこみ)板を受ける役目があります。
階段の建材の色に合わせたり壁紙の色に合わせたりと、選ぶ色でインテリアの印象が変わる部分でもあります。
オープン踏板
下の写真のように、蹴込(けこみ)板のないオープン階段の踏板を、オープン踏板と呼びます。
手すり
人の落下を防いだり、補助として設置されます。
大きく、壁に直接取り付けられるもの、写真のように手すり部分が独立して設置されるものに分かれます。
段鼻から手すりまでの垂直の高さ80cmが標準的な高さになります。
主柱
手すりを支える太い柱が主柱です。
手すりと同じ素材を使ったり、写真のように金属製のものを使用する場合もあります。
子柱
手すりを支える主柱に対し、落下を防ぐ細い柱を子柱と呼びます。
踊り場
段の途中で向きを変えたり、階段が長い場合に設けられる、広い段板が踊り場です。
廻り踏板
まっすぐではない回り階段などで、曲がる角にも踏板を設けたものを「廻り踏板」と呼びます。
写真は2ッ割ですが、3ッ割のものもあります。
まとめ
今回は、階段の部分名称をご紹介いたしました。
住宅の階段のサイズは標準が決まっていますが、体格や年齢によっては標準サイズが使いにくい場合もあります。
注文住宅による新築や建替えをお考えの場合は、毎日昇り降りする階段にもこだわりたいですね。
階段の形やステップ、手すりの種類については、こちらの記事で詳しく説明しております。
間取りのポイント!階段の種類を知ろう
弊社では定期的に無料の間取りプラン相談会を行っております。
ぜひお気軽にご相談ください。
イベント情報はこちらからどうぞ。
-
注文住宅事業本部のスタッフです。
[Reco.]seriesを中心に、住まいの情報をお届けいたします。
- 2024.10.16家づくりの基礎知識太陽光発電の導入で知っておきたい5つのポイント!
- 2024.09.09家づくりについておうちキャンプの楽しみ方と家づくりのポイント
- 2024.08.02インテリアコーディネート内装プランの第一歩!定番のテイストを知る!
- 2024.07.19Reco.seriesHEAT20 G2基準の高断熱・高気密の住まい「RECO」