畳コーナーは小上がり?フラット?それぞれのメリット・デメリットを紹介します
2020年3月2日
少し前までは和室の無い新築住宅が増えていましたが、最近また畳の良さが見直されてきています。
新築や建替えをお考えの方で「畳の空間が欲しい」とお考えの方もおられるのではないでしょうか。
今回は畳コーナーに注目して、和室との違い、小上がりとフラットの畳コーナーそれぞれのメリット・デメリットをご紹介いたします。
畳コーナーとは?和室とどう違うの?
和室というと独立した部屋ですが、畳コーナーはリビングなどの洋室の一部に畳を敷いているというイメージです。
和室は壁や建具で他の空間と分けますが、畳コーナーは隣接するスペースと仕切らない、もしくは簡易な仕切りを設け、普段は洋室と同じスペースもしくは一続きの空間として使用します。
明確な基準はありませんが、畳コーナーは4畳以下の比較的小さな空間となります。
来客が多いご家族の客間として、友だちや親戚が泊まるためには完全に個室になっている和室が便利ですが、日常的に家族のリラックススペースとして使うという場合は畳コーナーの方が使い勝手が良いかもしれません。
ライフスタイルと用途に合わせて、お選びいただくのが良いでしょう。
小上がりの畳コーナー
小上がりとは、畳コーナーに入るのに少し段差を上がること。
段差は20~40cmが一般的です。
スキップフロアのように少し段差があることで、お部屋が視覚的に区切られ、一続きでありながら別の空間として視覚に広がりを出してくれます。
お部屋の入り口から見て奥に小上がりの畳コーナーがあると、自然と奥行きが感じられますよ。
畳は床に直接座ることが多いため、洋室側に立っている人やソファーなどに座っている人とは視線の高さに差が出ます。
小上がりであれば、床に直接座っていても少し目線が上がるので、洋室にいる人と目線が合い、コミュニケーションがとりやすくなります。
高さを取るのであれば、掘りごたつを作ったり、カウンターテーブルと組み合わせて掘り込みを椅子のように使ったりもできますね。
小上がりにして少し床が上がる分、畳の下を収納にすることも可能です。
シーズンものや来客用布団など、かさばるものもしまいやすいたっぷりした収納スペースが確保できて便利。
収納スペースと畳コーナーが両方欲しい場合は、小上がりの畳コーナーがおすすめです。
段差があることでデメリットもあります。
バリアフリーではないため、どうしても段差に躓きやすくなったり、小さなお子様が段差から落ちたりしてしまうことも。
段差の高い小上がりの畳コーナーで小さなお子様を遊ばせる場合は、目を離さないよう気を付ける、落下防止の柵などを一時的に付けるなどする必要があります。
フラットな畳コーナー
洋室のフローリングに高さを合わせたフラットな畳コーナーも、小上がりとは違った便利さがあります。
フラットな畳コーナーなら、隣接するスペースと完全に一続きとして使えます。
お子様やご年配の方でも躓きにくく、もし畳の上で転んでしまっても、フローリングのような固さはないので怪我をしにくいというメリットも。
完全に床の高さを合わせてあれば、ロボット掃除機も使えます。
最近は、リビングの掃除はロボット掃除機に任せているというご家庭も増えています。
小上がりの場合は別でお掃除が必要になりますが、段差がないのなら畳コーナーの掃除もロボット掃除機に任せられますね。
リビングに畳コーナーを取り入れる場合は洋間との一体感が強いため、インテリアに気を付けないとお部屋がちぐはぐな印象になってしまいます。
インテリアの難易度が上がるのはデメリットと言えます。
縁なしの畳を選び、畳表の色をフローリングの色に合わせると、失敗しにくいでしょう。
事例紹介
小上がりの畳コーナー
O様邸の畳コーナーは、ダイニングに接する小上がり。
キッチンで家事をしながら、畳コーナーで遊ぶお子様の様子を見ることもできます。
引戸を設置してあるので、閉めてしまえばお客様のお泊りにも対応可能です。
N様邸は、ダイニングのエリアを小上がりの畳にしておられます。
中央には掘り込みこたつを設置、写真手前のカウンターテーブルは腰掛けられるようになっています。
T様邸は、収納も備えた小上がりの畳コーナーを設置。
仏間としても使われており、座卓や飾り棚を置き、和の雰囲気が馴染む空間です。
普段はリビングと畳コーナーは仕切らず、来客などで間仕切りが必要な時はロールスクリーンで対応しておられます。
フラットな畳コーナー
こちらの物件は、白いフローリングに合わせ白い畳。
洋室と一体化した佇まいに、白いアールの壁がおしゃれな畳コーナーです。
まとめ
今回は畳コーナーに注目し、和室との違いやタイプ別の畳コーナーについてご紹介いたしました。
畳のスペースをお考えの方や、和室と畳コーナーで迷っている方はぜひ参考になさってください。
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注文住宅事業本部のスタッフです。
[Reco.]seriesを中心に、住まいの情報をお届けいたします。
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