完全分離型二世帯住宅
間取り 二世帯住宅

完全分離型二世帯住宅に注目!将来のメリットとは

新築をお考えの方の中には、親との同居を考えている方もおられるのではないでしょうか。
前回の記事では、二世帯住宅の種類とそのポイントと施工事例をご紹介しました。

ライフスタイルの違う親世帯、子世帯との同居を、不安に思う方もおられるでしょう。
そして、将来のことも。

今回は、いま注目されている完全分離型の二世帯住宅に注目し、将来のことを考えたメリットについてご紹介いたします。

完全分離型二世帯住宅とは?

完全分離型の二世帯住宅とは、全ての設備において、親世帯と子世帯を分けた住宅です。
上下階で、1階を親世帯、2階を子世帯に分けるタイプ、
左右で親世帯と子世帯を分ける、長屋やテラスハウスのようなタイプがあります。

完全分離型は、完全同居型や部分共有型と違い、プライベートがハッキリ分けられ、程よい距離間を保ちやすいというメリットがあります。
しかし、全ての設備が2つ必要になるためコストがかかる、
ある程度の土地の広さが必要になるというデメリットも。

近い将来のことを考えるとコストや土地は悩ましい問題ですが、遠い将来のことを考えると、完全分離型の二世帯住宅はとても大きなメリットがあるのです。

将来どうなる?

同居を始めると、生活スタイルの違いによるトラブルなどを不安に思う方が多いのではないでしょうか。
ですが、10年、20年と経つと別の問題が出てきます。

お子様がいる世帯は、子ども達が独立するなど、将来の家族構成は変わっていきます。家族が減れば、必要なスペースも変わります。
今は元気な親世帯も、年齢を重ねると体が弱り、介護が必要になることもあるでしょう。
そして、親世帯が亡くなった時には、相続の問題が出てきます。

完全分離型の将来のメリット

完全分離型は、各世帯ごとに住宅設備の揃った家です。
そしてその特徴を生かし、将来のライフスタイルの変化に対応できるのが、大きなメリットです。具体的にご紹介していきましょう。

貸しやすい

将来どちらかの棟に空きができた時には、リフォームをしなくてもすぐに賃貸に出すことができます。

例えば、親が亡くなる頃には自分たちも年を重ねています。階段の上り下りが辛くなったり、若いころと同じように暮らすのは難しくなるでしょう。
高齢者が暮らしやすく設計した親世帯の使っていた方へ自分たちが移り、空いた方を賃貸にするなど、運用が自由なこともメリットと言えるでしょう。

売りやすい

完全同居型や部分共有型は、間取りに合った家族構成やライフスタイルを持つ方が物件を探しているケースが少ないため、売却しづらいというデメリットがあります。
逆に、完全分離型は、2棟の独立した間取りのため、買い手がつきやすい傾向にあります。

相続人が複数いる場合、揉めにくい

財産分与での家の分割も比較的行いやすいため、相続人が複数いる場合、空いた棟に他の相続世帯が暮らすことができます。

財産分与のために全てを売ることになった場合も、完全同居型や部分共有型に比べて売りやすいため、お金の問題で揉めにくいと言えます。

注意したいことは?

家族構成の変化や介護、相続は、避けて通れない問題です。
将来困らないよう、「今」だけではなく、「未来」のことも考えた間取りプランをご検討ください。

相続税のことを考えた場合には、条件を満たす必要があります。
建てる住宅が条件に一致するかなど、詳しくは、税理士などの専門家にご相談ください。

まとめ

今回は、完全分離型の二世帯住宅における将来のメリットをご紹介いたしました。
土地と予算が許すのであれば、完全分離型は将来を考えてもおすすめできる二世帯住宅です。
RECO住宅では、ご家族に合わせた二世帯住宅も提案させていただいております。
迷ったら、お気軽にご相談ください。

全分離型の二世帯住宅以外にも、二世帯住宅の種類などをこちらの記事でご紹介しております。

二世帯住宅の種類とは?同居のためのポイントと施工事例をご紹介します

当社では、プラン相談会を定期的に開催しております。どのような二世帯住宅にしたいのか、どう暮らしていきたいのか、ぜひご相談ください。
相続税について不安をお持ちの方には、不定期で税制相談会もございます。
ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
イベント情報はこちらからどうぞ。

執筆者/敷島住宅 注文住宅事業本部 スタッフ
執筆者/敷島住宅 注文住宅事業本部 スタッフ
注文住宅事業本部のスタッフです。
[Reco.]seriesを中心に、住まいの情報をお届けいたします。
※本記事は、2019年3月22日時点の情報になります。

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