おしゃれな間取り「ピットリビング」をご紹介
2021年4月16日
新築や建替えをお考えで様々な間取りを調べている方なら「ピットリビング」もしくは「ダウンフロア」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。
今回は、同じ広さの空間でも空間に奥行きがでる「ピットリビング」についてご紹介いたします。
「ピットリビング(ダウンフロア)」とは
リビング空間の一部の床を一段下げた間取りを「ピットリビング」もしくは「ダウンフロア」と呼びます。
「ピット(pit)」は窪みや窪地を意味する英語。劇場のオーケストラなどの演奏者いる一段下がった場所をオーケストラピットと呼びますが、同じ由来ですね。
ピットリビングの広さは間取りによりますが、キッチンやダイニングなどの他のエリアよりLDKの一部を一段下げることで段差ができ、一つの空間の中にメリハリをつけ、開放感を演出。
デザイン性が高く、オシャレな空間づくりができます。
窪みの高さに決まりはありませんが、一般的に30㎝前後の段差を設けることが多いようです。
「ピットリビング」のメリット・デメリット
メリット
他のエリアよりすこし床が低くなることで、開放感のある空間を演出できます。
ソファーを置くと、座ったときにより天井が高く感じられるので、高天井や吹き抜けにしなくてもゆったりした気分になりますね。
同じ一続きの空間のなかに高低差ができることで空間をゆるく区切り、奥行きができることで広く感じる効果もあります。
段差に腰掛けることもできるので、ベンチや机のように使うことも可能です。
また、階段下や中2階などの下の空間を有効に使いたい場合も、ピットリビングにすれば天井の低さが気にならないという使い方もできますね。
デメリット
段差ができることでつまづく危険があるため、高齢のご家族にはあまり向かないでしょう。
また、小さいお子様の居られるご家庭では注意が必要です。
しかし、当社事例のように段差を利用してベビーゲートを作るなど、間取りによっては段差を有効活用できる場合も。
間取りを決める際に、心配な点はしっかり相談しておきましょう。
掃除機がピットフロアの段差を超えられないため、ロボット掃除機が活用できないというデメリットも。
床が下がる分ホコリが溜まりやすくなるので、掃除しやすい工夫も必要ですね。
当社の施工事例
こちらは、当社の設計士が自分の家のために自身で設計した施工事例です。
リビングにソファーを置くと、ダイニングからテレビを見る視線が遮られてしまうというお悩みを解消するため、ピットリビングを採用。キッチンやダイニングからの視線が開け、空間に広がりができました。
将来はピットリビングを利用し、ベビーゲートとしても活用をお考えとのこと。
様々な家を知る設計士が自らのために「できるかぎりシンプルで暮らしやすい家」を実現した施工事例です。
ビルドインガレージや奥様の営むネイルサロンを併設するなど、他にも見どころがいっぱいの事例ですので、ぜひチェックしてください。
こちらの物件は中2階の下をピットリビングにすることで、天井の低さを解消。
また階段下のオープン収納は遊び心を取り入れ、キッズスペースとしてわくわくする空間に仕上げました。
高低差でゆるく空間が区切られていることで、開放感がありながらも「子供たちのための空間」「みんなで共有する空間」といったメリハリが出ますね。
まとめ
今回は「ピットリビング(ダウンフロア)」についてご紹介いたしました。
一つのフロアに高低差を設けることで広がりを演出できる間取り、新築・建替えをお考えの方はぜひご参考になさってください。
弊社では定期的に無料の間取りプラン相談会を行っております。
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