地窓と高窓を取り入れて快適な家づくり
2021年8月13日
明るく快適な室内を実現するためには、どこにどんな窓を取り入れるかが重要です。
ですが、大きな窓を作ればいいというわけでもありません。
今回は新築・建替えをお考えの方に知っていただきたい「地窓」や「高窓」を取り入れた快適な家づくりについてご紹介いたします。
「地窓」「高窓」とは?
「高窓」(たかまど)は視線よりも高い位置に設置され、採光や通風の目的で取り入れられます。
「地窓」(じまど)は床に接した低い位置に、主に通風の目的で設置される窓で、足元を優しく照らす間接照明のようにも使えます。
この二種類の窓の特徴としては、光や風だけを通し、視線を通さないこと。家の中から外を見られないだけでなく、家の外から中を伺いにくい位置にあるのです。
窓は、どんな開け方のものをどこに設置するのかで名称が変わります。窓の種類について詳しく知りたいという方はこちらの記事もご参考になさってください。
家を建てるなら知っておきたい窓の種類
「地窓」「高窓」をおすすめする場所は?
隣のお家と窓の位置が重なってしまうと、お互いにお家の中が見えてしまい気まずいですよね。新しく家を建てる場合などは、隣家の窓の位置に配慮して設計しますが、そのことで採光や通風が悪くなると困ります。
そんな時は横位置だけではなく上や下といった縦の位置に窓をずらすことで、プライバシーを守りつつ快適なお部屋を設計できます。
また、隣の建物と距離が近い場合、建物が影になってしまい腰高窓では十分な採光がとりにくい場合があります。そんな時は高窓を取り入れると、十分な光を部屋の中へ導くことが可能です。
道路側の視線を避けるためにも地窓や高窓は有効です。
大きな窓の自然光で明るいお部屋は理想的ですが、人や車通りの多い通り沿いの土地に家を建てる場合、結局は視線が気になりカーテンを閉めたままになってしまうともったいないですよね。
住宅は土台を作り床板を張るので腰高窓を選ぶと外から見ると少し高い位置になりますが、道路と家の距離が近い場合、室内が少し見えてしまいます。
高窓であれば、見えるとしても天井の一部が見えるだけですので、あまり視線を気にすることなく窓を開けることもできるでしょう。
また、低めの塀や植物といった外構と地窓を組み合わせると、視線を遮りつつも採光・通風を得ることも可能です。
施工事例で見る「地窓」「高窓」
弊社の設計士が自分の家のために設計したこちらの家は、リビングに掃き出し窓の他に高窓を2つ、地窓を1つ取り入れ、明るいリビングを実現しています。
ご購入者様施工事例~末永くハッピーなシンプルライフ~S様邸
こちらのお宅では道路に面する和室に地窓を取り入れています。足元に光を取り入れて落ち着いた雰囲気を演出する地窓は、和室とも好相性ですね。
ご購入者様施工事例~スタイリッシュに防犯対策された家~Y様邸
こちらの写真は、1階の道路に面したリビングです。光を取り込むために通常の地窓より大きめに取った窓の外は、道路からの視線を遮る壁にすることで「明るい部屋にしたいけれどプライバシーは守りたい」という要望を両立させています。
また、壁と窓の間に植物を植えることで、閉塞的になりがちな雰囲気を和らげています。
まとめ
今回は「地窓」や「高窓」を取り入れた快適な家づくりについてご紹介いたしました。
窓は大きさだけでなく高さを変えることで、プライバシーを守りながら室内に光や風を取り込み、より快適な空間づくりが行えます。
場所に合わせて「地窓」「高窓」を取り入れるご参考になさってください。
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