今回は、住まいづくりのお仕事経験のあるライター、渡部彩子さんの記事をご紹介いたします。

インテリアコーディネート

統一感のある家具選びのポイント

家を建てるなら、新しい家具を購入したいと計画している人は多いでしょう。でも、センスよく見えるには、どんな家具を選べばよいか迷っている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、センスよく見える家具の選び方のポイントについてご紹介します。ぜひ参考にしてください。

家具選びの重要性

ダイニングテーブルやチェア、リビングソファなど、新築の家で使う家具選びは、とても重要なものです。なぜなら、建物がとてもお洒落な造りをしていても、家具選びを失敗すると、「お洒落に見えない」ということにもなりかねません。

また、西洋風の建物なのに、和風の家具を選べば「ミスマッチ」になってしまいます。建物と家具はそれぞれ相乗効果があるようにコーディネートされていることが理想的なのです。

家具はスタイルに統一感を持たせる

センスよい家具を選びたいと考えていても、具体的にはどうすればよいか、日頃からインテリアに興味がある場合でない限り難しいものですが、センスよく見せるヒントは、「家具のスタイルに統一感を持たせる」ことです。

より具体的な選び方は、下記で詳しくご紹介しますが、統一感を持たせるだけで、選びやすくなり、さらに失敗する可能性を低くすることができるでしょう。

統一感を出す家具選びのポイント

統一感を持たせる家具の選び方について、具体的にどのようなポイントに気を付ければよいかご紹介していきます。ここでご紹介するのは、あくまで家具選びのひとつの考え方として参考にしてください。

色を統一する

家具の色を統一すると、大きな失敗はなくなります。たとえば、住宅の内装がチェリー色であれば、家具もチェリー色に類似したものは似合います。ダイニングテーブルとチェアの色を同じ色で揃える、ソファの足を同じ色にするなど、統一感を持たせることで、違和感なく自然なインテリアになるでしょう。

色を統一するとはいえ、チェアの座面の布地やソファの布地は、チェリー色にこだわらなくとも良いでしょう。もちろん、同系色の茶系やベージュ系だと無難に似合いますが、全く違う色を持ってきてもアクセントとしてお洒落な印象になります。木部をチェリー色を使い、ソファの布地は赤や青にするなど、全く違う色を置くことで、お部屋の印象も変わります。別の色を加えることに不安がある場合は、赤や青でも茶系の糸が混ざり合うような生地を選ぶことで、大きな失敗は避けることができます。

素材を統一する

家具の素材を統一することは、センスよくまとめるために大切なポイントになります。素材を統一するということは、無垢のダイニングテーブルにするなら、無垢のダイニングチェアを選ぶなど、特に近いところに置く家具は、できるだけ同じ素材を選ぶことをおすすめします。

もしも、ガラスのダイニングテーブルを選んだ場合は、チェアにガラスを選ぶことは自然ではないため、ガラスをイメージできるようなクールなデザインのチェアを選ぶとよいかもしれません。

イメージを統一する

家具のイメージを統一することは、かなり重要なポイントです。同時に建物のイメージと統一感を持たせることで、よりお洒落なインテリアが完成します。

イメージを統一するということは、たとえばモダンな建物であれば、角があるシャープな家具を選んだり、西洋アンティークな建物であれば、モールディング飾りがあるようなアンティーク調な家具を選んだりすることです。家具と一緒に照明器具もイメージを合わせて選ぶと、ぐっとお洒落な空間になりそうですね。

同じ家具店で揃える

同じ家具店で揃えることで、素材や色、イメージに統一感を持たせることができます。家具選びに自信のない方は、気にいった家具を取り扱うお店で、住宅の雰囲気を写真などで伝えてみましょう。似合う家具を提案してくれるお店もありますよ。

何を選んでよいか、迷い過ぎて困っている人は、購入するかどうかは別として、インテリアコーディネーターがいるお店でプロの提案を参考として聞いてみるもの良いでしょう。

一点ものでアクセントを出す

家具に統一感を持たせることは、誰でもセンスよく選ぶ方法のひとつなのですが、もう少し上級の家具選びの方法として、1点だけ別のエッセンスを持つ家具でインテリアにアクセントを出す方法があります。

たとえば、ダイニングテーブルやチェアを無垢のウォルナット色で揃えて、ソファの布地は、赤や青、黄色やグリーンなどビビッドカラーを取り入れて、ポイントで1か所だけ色で遊ぶ・・・などです。

また、西洋風の住宅であっても、1点だけは和骨董のキャビネットを取り入れることでお洒落な空間になりそうです。全てが同じ家具だと無難すぎると感じたときには、別のスタイルを取り入れてみましょう。とはいえ、バラバラなスタイルが混在しすぎると、雑然としたインテリアになる可能性がありますので、アクセントとして少しだけ取り入れてみることから挑戦してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたか。今回は、新しい家に取り入れる家具についてセンスよくまとめるポイントをご紹介しました。インテリアひとつで、空間の印象はガラリと変わることがあります。特に、お客様が目にする機会が多いリビングダイニングでは、じっくりと時間をかけ、吟味して選ぶことをおすすめします。オーダー家具や受注生産の家具を選ぶときには、意外と納期がかかりますので、完成の時期も確認して進めるようにしましょう。

執筆者/渡部彩子
執筆者/渡部彩子
住まいづくりの仕事に従事していた経験から、施主さんにとって身近な疑問の解決や永く愛せる家づくりのヒントになれるような発信を心がけています。
※本記事は、2019年8月30日時点の情報になります。

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