間取り

インナーバルコニーってどんな間取り?

屋外でありながら屋内のように使える「インナーバルコニー」をご存知でしょうか。
半屋外として天候の影響を受けにくいことから、ベランダや通常のバルコニーではなくインナーバルコニーを選ぶ方もおられます。

今回は、「インナーバルコニー」について詳しくご紹介いたします。

インナーバルコニーとは

「そもそも、ベランダとバルコニーは何が違うの?」という方もおられるのではないでしょうか。
「ベランダ」と「バルコニー」はどちらも室外に張り出した手すりのある台を指しますが、「ベランダ」には屋根があり、「バルコニー」には屋根がありません。
この場合の「屋根」とは、張り出した台のために建物本体の屋根とは別に取り付けられたものを指します。上の階のバルコニーや庇が台にかかっている場合は、「バルコニー」になります。

さて、「インナーバルコニー」とは、建物の外ではなく内側に引っ込んでいる形のバルコニーを指します。
引っ込んでいるので、建物の庇や天井がそのまま屋根の代わりになります。
外に張り出している形に比べて奥行きがとりやすく、半屋内といった形のために室内の延長として使いやすい空間となります。

こちらの施工事例では、主寝室の横、建物の内側に入るようにバルコニーを設計されています。
外観から見ていただくと、イメージしやすいのではないでしょうか。

メリット

建物の内側に設置されるため、天候の影響を受けにくいのがメリットです。
横殴りの雨などの荒れた天気の場合は難しいですが、通常の雨であれば洗濯物が濡れる心配はありません。
奥行がある場合は雨に濡れると困るものを置いておくこともできるので、テーブルやソファーなどを置き、半屋外のお部屋として使うこともできます。

建物の内側に位置するため、外から見えにくいというのもメリットです。
ゆったりリラックスしたいというときに、外からの視線を気にせずにくつろぐことができます。

デメリット

通常のバルコニーと比べより屋根を伸ばしたり、壁を増やしたりする施工が伴うため、建築費用がかかるのがデメリットです。

また、外に張り出したバルコニーは容積率の対象とはなりませんが、ある程度の広さが必要となるインナーバルコニーは容積率の対象となる可能性が高いのもデメリットといえます。
2メートルを超える奥行きがある場合、天井の高さが2.2メートル以下でその半分の高さを超える手すりがある場合、インナーバルコニーを屋内的な目的で扱う場合が容積率の対象となり、その広さの分、固定資産税の負担もかかります。

【関連記事】
「建ぺい率」「容積率」ってなに?住宅の疑問をやさしく解説

屋根が伸びている分、バルコニー下にあたる一階居室の陽当たりが十分かも、事前に考慮しておいた方がよいでしょう。

おすすめしたい使い方

日々のお洗濯物はもちろん、リラックススペースとして使えるインナーバルコニー。
小さいお子様やペットの安全な遊び場としてもおすすめです。
他にはこんな使い方も。

アウトドアリビング

インナーバルコニーは二階リビングと相性が良く、二階リビングの外へインナーバルコニーを作ることでアウトドアリビングとして使うことができます。

【関連記事】
「2階リビング」ってどんな間取り?そのメリット・デメリット
アウトドアリビングってなに?お家時間をより楽しむ空間をご紹介します

ベランピング

広さを確保しやすく半屋外のお部屋として使えることから、お家でアウトドアを楽しむベランピングもおすすめです。
ベランダと同じように雨にあたる心配の少ないインナーバルコニーなら、手軽にテントを張ってキャンプ気分を楽しめますね。

【関連記事】
べランピングってなに?お家でアウトドアを楽しむ工夫

まとめ

今回は「インナーバルコニー」についてご紹介いたしました。
屋外の洗濯物干し場として、リラックススペースとしてベランダやバルコニーを間取りに取り入れる際、ぜひインナーバルコニーもご検討ください。

バルコニーには「ルーフバルコニー」という選択肢もあります。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
使い方いろいろ!ルーフバルコニーのある家をおすすめする理由

弊社では定期的に無料の間取りプラン相談会を行っております。
インナーバルコニーを取り入れた間取りをご検討中なら、ぜひご参加ください。
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※本記事は、2019年9月6日時点の情報になります。

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