体験レポート設備

断熱性能を支える[RECO]専用の建材工場へ

ある小雨の降る日、私は注文住宅事業本部スタッフと一緒にとある工場の見学に行きました。その工場では「RECO住宅のW断熱導入住宅で使用している建材」を作成いただいていました。
今回はその、工場見学レポートをお届けします。

 

W断熱とは

W断熱とはRECO住宅のオプションの1つで、私達が特にオススメしているものです。どのくらいオススメなのかということは、過去の記事でもご紹介してきました。
断熱性能を上げるとなぜ良いの?優れた断熱性能による安全性とは≫

 

RECO住宅には、FIRST、NOBLE、bespokeという3つのプランがありますが、これらの全てのプランで、W断熱が標準装備です。

 

もう少し詳しくご説明しましょう。
W断熱では、断熱材を二重に使用しています。

一重でも熱を遮断することができる断熱材を二重にしている、ということは当然それだけ断熱性能が高まっているということです。

 

使用している断熱材も特別なもの。
「フェノールフォーム断熱材」という素材で、敷島住宅で建てている物件の中でもRECO住宅だけで使用しています。

 

フェノールフォーム断熱材とは、発泡させた樹脂を板状にしたものになります。泡の1つずつが細やかで密度が高く、断熱性能に非常に優れた素材です。断熱性能が高いだけではなく、燃えにくい、経年劣化に強いという特長も持っています。

熱伝導率は45mmボードで0.019W(m・K)と非常に低く、一般的に使用されている断熱材、高性能グラスウール90mmの0.038W(m・K)と比較しても半分ほどの数字になります。
この数字、低ければ低いほど熱伝導率が低い=断熱性能が高い、と考えてください。
ちなみに私は数字が苦手で、熱伝導率の単位は全く知らずにいましたが、フェノールフォーム断熱材の断熱性能が高いことだけは理解できました。
参考:高性能フェノールフォーム断熱材「フェノバボード」/フクビ化学工業株式会社発刊)

 

1枚でも非常に断熱性能が高いこのボードを、二重に使用しているのがW断熱です。品質が高い分、コスト面でもやや高めにはなります。ちょっと贅沢なオプションですね。

ただし断熱性能を高めることは、家計を助けることにもつながります。次章で詳しくお伝えしますが、長い目で見れば、トータル的な出費を抑えることも期待できますよ。

 

断熱性能とは

そもそも断熱性能とはいったい何なのか。
専門的な言葉を使わずに、平たく言えば「夏涼しくて冬暖かい」ことこそが断熱性能のレベルを表しています。

 

例えば夏。
出勤前にちょっと冷房を入れておいて、冷房を切ってから出発します。
酷暑の中を働いて、夕方に帰宅したら「あれ?まだ涼しい…」

例えば冬。
雪降る夜、暖房をかけたリビングで団欒したあとに、寝室で就寝。
朝起きてリビングに行ったら「まだ暖房をつけてないのにあったかい…」

これが断熱性能が高い家のイメージです。
(※建具や間取り、戸締りなどの諸条件はあります)

 

断熱性能が高くない場合は屋外の気温に影響を受けやすく、エアコンなどを使用して適温に調整しても、その温度を保つことが難しくなります。断熱性能が高ければ、適温を長く安定して保てるようになり、結果的に空調費を抑えることもできるのです。

屋外の暑さ/寒さを断つ、内部の冷気/暖気が漏れるのを断つ、そして家の中を快適な温度に保つ、それが断熱性能が高いということなのです。

 

なぜ断熱にこだわるのか

私たちが断熱性能にこだわるのには、理由があります。それは「人・環境にやさしい」からです。
空調の使用を抑えられることはもちろん、冬場のヒートショックやアレルギー症状の緩和など、メリットも多いのです。環境について考えることが難しくても、同じ家に住む家族のことを思うのは簡単ですよね。そして大切なお金のこと、出費について考えるなら、断熱性能を高めることをオススメします。

 

詳しくは過去の記事でもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
アレルギー症状を緩和する!高気密・高断熱住宅の魅力≫
夏も快適!高気密・高断熱の家≫

 

断熱性能を高める建材の大切さ

見学に伺った工場では、このフェノールフォーム断熱材を使用した「フェノバボード」と木枠とを組み合わせて壁パネルを制作していただいていました。この壁パネルがお客様の住まいの建材として活用されるのです。

住まいを建てるためには多くの材料が必要になりますが、壁パネルも当然その中の1つ。こちらの工場では、いつも指定した寸法どおりに、高品質で確かなパネルを準備していただいているのです。
私達だけでは家は建てられません。協力業者さんがいて、お客様の家を建てるとともに快適な環境へと整えられるということを、改めて実感した見学会でした。

 

最後に

これからも工場やショールームへ見学に行った際には、このようなレポートとして皆さまに共有しますので、楽しみにお待ちくださいね。

また、これらのW断熱の性能は、注文住宅の各展示場やモデルハウスで実際に体感していただけます。特に暑い日や冷え込む日こそ、ぜひ足をお運びください。快適な温度に整えてお待ちしております。

執筆者/敷島住宅 マーケティング部 スタッフ
執筆者/敷島住宅 マーケティング部 スタッフ
敷島住宅の販売促進や広告を担当しています。
※本記事は、2019年12月11日時点の情報になります。

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